全国からJMITU25秋闘の 取り組み、前進回答が続々

JMITUの25秋闘は、全国の多くの支部分会が、統一要求日の9月17日に、回答指定日を10月1日として秋闘要求を提出しました。
今年も全国の支部分会から秋闘の取り組みと前進回答が続々と報告されていますので、抜粋して以下に紹介します。

9月19日現在の状況

(1)9月19日現在の中央本部集計では、統一要求日に秋闘要求を提出した支部分会は64支部分会となりました。労働者の権利や労働条件の改善などの要求闘争を秋闘で集中的に取り組むことが重要であり、多くの支部分会で要求提出することは産別統一闘争を前進させることにつながります。そうしたことから、各本部・地協は取り組みの遅れている支部分会への援助を強め秋闘に集中して取り組めるようにします。
(2)統一要求書の提出は、「合意協力型」が44支部分会、「安全衛生」が49支部分会、「安心して働ける」が50支部分会、要求を提出した多くの支部分会で統一要求書を提出しています。また要求する支部分会が多かった要求項目については、「職場の諸要求」は40支部分会、「情報開示・経営改善、職場政策」は24支部分会、「定年・雇用延長、継続雇用者の処遇改善」は24支部分会、「労働組合の権利」は21支部分会、「安全衛生(支部独自)」は16支部分会、などです。職場では日常の組合活動の強化をすすめるための要求、安全で働きやすい職場を求めていることが特徴です。
(3)25秋闘はくらしと雇用、職場をまもることが最重要課題です。米価の高騰をはじめとした物価高騰による労働者の生活実態が悪化しているも
と、労働者のくらしと雇用をまもるためにも企業の将来展望をつくることが重要であり、労使関係を前進させることが課題です。また職場での日常的な対話をすすめるなど労働組合の日常活動を強め、要求実現をめざし団結を強化することも課題です。労働組合活動の土台は要求であり職場のさまざまな要求実現のために秋闘に取り組み団結力強化につなげましょう。

10月3日現在の状況

(1)10月3日現在の中央本部集計では、要求提出支部分会は82支部分会となり、回答指定日には37支部分会で前進回答を引き出しています。要求提出支部は昨年同期に追いついていないものの、前進回答引き出し支部分会数で昨年を上回り奮闘しています。項目別では「職場改善要求」が15支部分会、事前協議・同意協定が11支部分会、「安全衛生」の具体的要求が9支部分会、「情報開示」が7支部分会、「定年・雇用延長、継続雇用者の処遇改善」が6支部分会、などで前進回答を引き出しています。
(2)労働安全規則が改定され熱中症対策が義務化されました。その関連の回答として東京東部・埼玉・大東工業支部「熱中症予防対策として断熱塗装の実施、スポーツドリンクの無料配布実行」、東京南部・大田地域支部・高昭産業「熱中症対策として空調服購入補助、ガリガリ君・冷水器などマニュアルも作っている」、東京北部・鈴木シャッター支部「厚生室のエアコン交換、資树チーム事務所にパーティションとエアコンの設置、ウオーターサーパー設置」、長野・日酸TANAKA支部「熱中症指数計を10ヶ所設置」など、25秋闘で強調した熱中症対策の要求が前進しています。
(3)その他の前進回答として、埼玉・日信工業支部「永年勤続15・25・35年で2日休暇付与、トイレ和式から洋式に」、埼玉・東京北部・アドバンテスト支部「人間ドック補助実施中」、東京東部・日本ロール製造支部「引き続きJMITUとの安全パトロール実施」、東京西部・超音波工業支部「弔事における特別休暇(慶弔休暇)を分割取得可能(父母、配偶者の死亡5日間、子女の死亡5日間、祖父母、兄弟姉妹及び配偶者の父母の死亡3日間、死亡日から3ヶ月以内を限度に1日単位の分割取得を可能)」、東京西部・アジアエレクトロニクス支部「経営計画の説明、有給休暇取得状況開示」、東京南部・宇野沢組鉄工所支部「来年の完全土曜休みの要求に対し試験的ではあるが年間休日2日増」、東京南部等・日本IBM支部「均等待遇要求の再雇用賃金を185,000円から255,000円へ増額」、東京北部・鈴木シャッター支部「換気扇工事、資树チーム事務所にパーティションとエアコンの設置」、(3面に続く)
(2面から続く)長野・マグネエース支部「勤続3ヶ月経過で有給休暇2日発生」、カネテック支部「顧問弁護士を講師によるハラスメント教育の実施」、愛知・川本製作所支部「東京の最低賃金を下回る該当者7人に一律1,890円の賃上げ、駐車場の暫定出入り口改善実施(扉の設置をやめ解放、幅拡大、段差解消)」、など具体的な前進回答を引き出しています。
(4)高年齢者の処遇改善要求について、埼玉・日信工業支部「再雇用後の賞与見直し」、東京北部・東洋精機製作所支部「70歳までの就業機会確保の努力義務について、現在、業務委託契約の活用による制度化を検討」、NCR支部「再雇用者の災害見舞金について検討をすすめる」、鈴木シャッター支部「65歳定年延長は組合と協議していく」など具体的ではないものの前向きな回答が示されています。

10月24日現在の状況

秋闘は10月24日現在、91支部分会が要求を提出し、41支部分会で前進回答を引き出しています。初回回答以降、新たに引き出した主な回答は、埼玉・自動車精工支部「工場修繕・補修等7項目、会社出入口除草、製品駐車場アスファルト舗装」、東京東部・小坂研究所支部「住宅手当増(妻帯者)14,500円を15,000円へ増額」、日本ロール製造支部「子の看護等休暇で1子目は有償5日+無償5日=10日を1子目は有償10日」、東京西部・リオン支部「営業所の制服貸与数増」、東京南部・多摩川スカイプレシジョン分会「社内の隠しカメラ撤去と謝罪」、長野・前田製作所支部「スポーツドリンク等の提供、休憩室の冷房管理」など奮闘しています。

 

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