JMITU25年末一時金闘争 全国から取り組み、成果が続々

JMITUの25年末一時金闘争は、全国の多くの支部分会が、統一要求日の10月22日に、回答指定日を11月5日として年末一時金要求を提出しました。以下に今年の年末一時金闘争の取り組みを抜粋して紹介します。

全国の状況(11月6日現在)

10月24日現在の中央本部集計で、86支部分会が要求書を提出しました。支部分会平均は1,037,328円(3.47ヶ月)、組合員平均1,112,617円(3.54ヶ月)となっています。支部分会平均、組合員平均とも7桁の水準となっています。
(1)11月6日現在の中央本部集計で、65支部分会が有額回答を引き出しました。有額回答の支部分会平均は731,015円(2.42ヶ月)、組合員平均は729,054円(2.63ヶ月)となっています。昨年同時期との比較では支部分会平均で+29,319円(+0.09ヶ月)、組合員平均+21,342円(+0.08ヶ月)となっています。
(2)特徴としては昨年を上回る回答を引き出しているところがある一方、昨年を下回る回答を押し付けられているところが増えていることです。昨年を上回る回答としては大阪・田辺鉄工所支部では昨年初回回答額を約14万円上回る82万円の初回回答を引き出し、茨城・東京電機支部では昨年初回回答額を8万円上回る90万円の初回回答を引き出し、埼玉・日信工業支部は昨年初回回答額を約7万円上回る77万円などとなっています。一方、初回回答額が30万円以上下回った支部や10万円以上下回る回答を押し付けられたところもあり回答額のばらつきが大きくなっています。
(3)このように納得がいかない回答にはストライキに立ち上がるなど抗議し、回答を引き出す取り組みが何より重要です。回答が出たらそのままにしないで、経営者に職場要請をしたり、一言メッセージに取り組み、どんなに小さい行動であっても取り組むことが大事です。ストライキで抗議することや一言メッセージに取り組み職場の労働者の実態で要求を迫ることが重要です。小さな行動でも取り組めば必ず要求の前進と組織の強化につながります。
(4)7日の統一行動日には低額回答に抗議し千葉・三和機材支部では7日に24時間ストライキを構え、千葉工場宣伝行動と会社へ要請、成田工場昼休み時間で宣伝行動を実施する予定です。その
他、愛知・川本製作所支部では要求に誠実に対応しない会社の姿勢に抗議し2回にわたるストライキに立ち上がりました。神奈川・日本高周波支部は低額回答に抗議し時間外拒否・外出・出張拒否、大阪・田辺鉄工所支部では6日からのぼりの掲揚と腕章・鉢巻、時間外・出張拒否、兵庫・甲南電機支部は6日から組合旗掲揚・ワッペン就労を行っています。
(5)物価高騰のもと、わたしたちの要求にはまだ届いていません。厚生労働省が11月6日に発表した9月の毎月勤労統計調査(速報)では物価の変動を反映した労働者1人当たりの実質賃金は、前年同月比▲1.4となり、9ヶ月連続でマイナスなりました。名目賃金は8月の1.3%から1.9%へ増加したものの、物価の上昇率が3.1%から3.4%なり、物価の上昇に賃金が追いつかず物価高騰が生活を直撃しています。
(6)年末闘争は26春闘の前哨戦です。この年末闘争で産別闘争と全員参加でどれだけがんばるかが大事です。低額回答、納得のいかない回答などの支部分会に対して本部・地協は、秋闘で引き出した会社情報の分析や年末一時金闘争の中で情報開示をもとめ企業分析するなどして、「どうしたら要求に応える回答が出せるのか」、「企業の将来展望をどうつくるのか」など要求に応える回答を示すように迫ります。また、産別団交を軸に増額回答を徹底して追及していきます。物価高騰が生活を直撃しているいま、一時金は生活給そのものであることを訴え、生活実態を基本につくり上げた要求に執念をもってたたかうようにし、産別団交を軸に産業別統一闘争を強化します。みんなが納得できる回答を引き出すまで職場の団結と統一闘争で年末闘争をたたかい抜きましょう。

東京地本の状況(11月5日現在)

東京地本(東京地方本部)では、10月22日の年末一時金統一要求日には、27支部分会が要求を提出しました。要求は、支部分会平均1,057,231円(3.38ヵ月)、組合員平均1,141,895円(3.45ヵ月)となりました。
(1)11月5日の年末一時金回答指定日までに、21支部分会で有額回答を引き出しました。回答内容は、支部分会平均745,622円(2.38ヶ月)、組合員平均782,747円(2.34ヶ月)で、昨年同時期にくらべ、支部分会平均で+18,779円(+0.08ヶ月)、組合員平均で+77,698円(+0.20ヶ月)となっています。まだ、集約できていない職場も多数あるため、昨年との正確な比較はできませんが、昨年同時期と比べれば、単純平均も加重平均も上回っていますが、昨年妥結時点と比べると、両方の平均とも下回っています。(3面に続く)
(2面から続く)
(2)昨年を大きく上回る物価高騰で労働者の生活悪化が深刻となる中、昨年妥結を下回る回答が約半数。要求に応えた回答も一部には見られるものの、会社業績など経営都合を押し付けた回答が多数見受けられます。ある職場では、「会社業績がおもわしくない。下期も悪い見込みで、今後どうなっていくかも分からない」というような回答がありました。回答内容が悪くても、「あきらめ」で終わらないことが大事です。
まだ、年末闘争は始まったばかりです。会社があれこれ低額回答の理由をつけるならば、組合が納得できるだけの根拠を徹底的に明らかにする必要があります。その上で「どういう展望をもつのか」、また「労働者の生活悪化にどこまで応える努力をするのか」、最後までストライキや世論形成など職場の運動、産別の仲間の支援、ねばり強い交渉を行い、職場の仲間が確信をもち、26春闘につながる年末闘争となるよう全力をあげましょう。
(3)ゼロ回答・回答延期・低額回答には、抗議のストライキを行い、年末一時金の要求が提出できていない支部分会は、要求を確立・提出に全力をあげることが重要です。
(4)日本ロール製造支部は、低額回答に抗議し、要求実現をめざして明日8時半より1時間の時限ストライキを決行!東洋精機製作所支部は、8時半より2時間半のストライキ決行(舟渡サポートセンター)!小坂研究所支部は、短時間(15分)の時限スト決行!また、文化シヤッター支部は、7日に1時間のストライキと週末の残業拒否を通告!超音波工業支部は、7日の16:00より1時間のストライキを決行!

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