夏ボーナス回答出る バンド7以下一般職推定昨年を大幅に上回る 日本IBM平均1,155,000円 キンドリルジャパン平均1,046,000円

6月10日は夏ボーナスの支給日です。日本IBM、キンドリルジャパンから組合に夏ボーナス回答が出ましたので、全社推計をお知らせします。

両社とも昨年より大幅アップ

日本IBMの2025年夏ボーナスの組合推定平均支給額(本体・バンド7以下一般職)は、115万5千円(2.51ヶ月)、昨夏より15万円の大幅アップでした。キンドリルジャパンの2025年夏ボーナスの組合推定平均支給額(本体・バンド7以下一般職)は、104万6千円(2.22ヶ月)、昨夏より9万8千円の大幅アップでした。

リファレンスサラリーを全額もらえることはほとんどなかった


2024年支払までのボーナスは、変動部分(業績反映部分)が「リファレンスサラリー(RS)×6%×会社業績達成度×個人業績率」という計算式(下図参照)で計算されているために、RSと同額の年収を得るには、会社業績達成度、個人業績率ともに100%でなければなりませんでした。しかし、左表の通り、2024年支払までで会社業績達成度が100%に達したことは2024年支払ボーナスの1回しかないうえ、、個人業績率は毎年変動してきましたので、RSを全額もらえることはほとんどなかったわけです。

組合要求が実現

ボーナスがこのような方法で計算されているため、組合はこれまで会社に対し、年収が安定的に増えていかないこと、また個人業績率が0%など低水準とされた従業員のボーナス格差、年収格差が拡大していることを指摘し、個人業績率に大きな格差を付けないこと、ボーナス制度を改善することを要求してきました。その結果、組合要求が実現しました。まずキンドリルジャパンは、昨年12月27日にボーナス制度改定を発表。この中で2025年から賞与・定期俸に反映される会社業績達成度を基本「100」とし、個人業績は反映しないこと、会社・個人の業績に応じたボーナスは現行のSSP(グローバル共通のボーナスプログラム)だけとすることを発表しました。続いて日本IBMは、今年3月11日に2025年のボーナス支払に使われる会社業績達成度が「125」と決まったことを発表。さらに同13日に2025年7月1日付の報酬制度改定を発表し、この中で賞与・定期俸の変動部分を廃止し、アニュアル・リファレンスサラリーの総額を支給すること、会社・個人の業績に応じたボーナスは現行のGDP(グローバル共通のボーナスプログラム)だけとすることを発表。翌14日には2025年6月支払の賞与・定期俸の個人業績率は一律100%とすることを発表しました。今年の夏ボーナス回答は、上記の組合要求の実現が反映されたものとなりました。従業員の皆さん、組合に加入して年収を増やしましょう。

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