不誠実際立つ日本IBM 不利益変更するなキンドリルジャパン

第5次ストライキ実施

 組合は日本IBMの賃上げ再回答内容とキンドリルジャパンのボーナス回答内容を不服として6月3日午後半日、雨を押して第5次ストライキを決行しました。(写真上)
 日本IBMの賃上げ規模は第1次有額回答の平均賃上げ率1.5%のままに止まっています。本来、賃上げ交渉は賃上げ規模の交渉がまずあるべきで、この交渉に応じようとしない会社の姿勢は不誠実さが際立っています。会社は諸物価高騰を考慮し従業員の生活に配慮した賃上げ予算そのものの増額を図るべきです。
 キンドリルジャパンは賃上げが6月賞与に間に合わなかった点についての救済策について、何ら具体的な説明をしませんでした。会社分割の結果、日本IBMの労働条件から不利益な変更が生じてはなりません。組合は7月賃上げと同時に不利益救済策を発表することを引き続き求めていきます。
 さらに、両社とも在宅勤務手当についても回答せず、事業経費負担を従業員に強いたままです。
 その上、東京都の最低賃金を下回るシニア契約社員の給与改善についても回答が無く、依然として法令違反の状態が続いています。
 
賞与はランキング圏外

 JMITU主要各社の夏ボーナス回答速報を右下表にまとめます。諸物価高騰を受けて各社とも高水準の回答を出しています。
 残念ながら日本IBMとキンドリルジャパンはランキング圏外となっています。もはや2ヶ月のボーナス回答ではランキングに入ることもできません。同業のNTTデータにも大きく引き離されています。

組合員は交渉継続

 5月給与や夏ボーナスは支給されましたが、組合員の場合は依然として交渉継続中です。私たちは賃上げ額についても賞与額についてもまだ妥結していないからです。
 賞与額については会社業績達成度と個人業績率の両面で交渉を継続しています。
 キンドリルジャパンの場合はGDPも支払われますので、これについての交渉も行っています。
 ご自身の賃上げ額や個人業績率について不満のある方は組合にご相談ください。日本IBMとキンドリルジャパンともに所属長の独断で賃金が決定できてしまうため、そこにパワハラなどが入り込む可能性があるからです。黙っていては手遅れになる恐れがあります。

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