春闘重点要求の紹介

組合に加入して要求を勝ちとろう

 1面に続き春闘重点要求の中から主要な要求を以下にご紹介します。

争議解決の要求

 パワハラ降格争議、定年後再雇用賃金差別争議、AI不当労働行為争議の解決を要求しました。このことで、社内から従業員の使い捨て七つ道具(パワハラ4点セット+賃金三重苦)を無くし、シニア契約社員の労働条件を改善し、社内の賃金制度を透明化することを狙っています。

職場環境に関する要求

(1)組合事務所、倉庫設置の要求キンドリルジャパン本社内に組合事務所ならびに倉庫を設置すること。
(2)キンドリルジャパン本社設備に関する要求有線LANを使用可能にすること▼イーネットのATMを設置すること。
(3)移転後のキンドリルジャパン本社に関する要求
 交通の便がよい場所にすること▼組合事務所、倉庫、掲示板を設置すること▼座席は全社員分の数を固定席として確保し、部門単位で配置すること▼カフェテリア、食堂を確保すること。

手当に関する要求

(1)コロナ禍での強制的な在宅勤務に伴う自宅水道光熱費および通信費は本来、会社が負担するべき業務の経費です。会社は速やかに在宅勤務手当として1ヶ月あたり8千円を、2020年3月に遡及して支給すること。
(2)コロナ禍のため満足に自宅の就労環境を整備できずに在宅勤務に入らざるを得なかったことを考慮し、自宅環境整備手当として一時金5万円を支給すること。
(3)従業員がコロナ禍の中で、せざるを得ない出勤もしくは外出によって新型コロナウィルスに感染した場合は、当該従業員が感染前の健康状態に戻るまでに、本人とその家族が自己負担した隔離、自宅待機、入院、検査、治療などの一切の費用(公費負担分を除く)を会社が補償すること。

働き方改善の要求

(1)スキルアップのコースの時間は業務時間外に設定される場合が多い。このような正式な労働時間の外(夜間や休日など)で実施されているラーニングを、全社で正式な労働時間の中で実施させるよう改善すること▼ラーニングの時間は、実時間をWorkdayに入力するよう促進すること▼これによって時間外勤務が発生した時は時間外勤務手当を支払うこと▼これによる人事評価上の不利益な扱いをしないこと。
(2)会社は、平日時間外や休日にもメールをチェックしているなど、発生していながらWorkdayに入力されていない時間外勤務を、従業員がWorkdayに入力するよう促進すること▼会社は請求された時間外勤務手当を確実に支払うこと▼これによる人事評価上の不利益な扱いをしないこと▼ラインが従業員に正式な労働時間の外(夜間や休日など)に勤務することを指示していない場合に、従業員が正式な労働時間の外に勤務しなかったことによる人事評価上の不利益な扱いをしないこと。
(3)上記のように従業員は休む間も無く働いている状況を受け、労働時間の正常化を果たす上でも、現在の世界の流れに従って、週休2日制への移行時に月曜日から金曜日に付加された36分(元は土曜日の3時間)を削減し、賃下げなしで1日の労働時間を午前9時から午後5時までの7時間、週35時間に短縮すること。これにともない稼働率の上限値を64.9%とすること。
(4)「勤務間インターバル」の規定を就業規則に追加すること。1)深夜勤務時の次の勤務開始までのインターバルを最低11時間とすること。これは裁量労働制と年俸制勤務者を含む。2)1)の結果、次の勤務開始時刻が通常の勤務開始時刻(フレックスの場合はコアタイム開始時刻)よりも遅くなった場合は、その時間は勤務したことにすること。

賃下げなしの65歳までの定年延長の要求

 特別支給の老齢厚生年金の段階的引き上げが完了することに伴い、賃下げなしの65歳までの定年延長を要求しました。

組合に加入しよう

 従業員の皆さん、組合に加入して要求を勝ちとりましょう。組合員数の拡大は、賃上げ、労働条件改善を実現する力となり、さらに雇用をまもり、労働条件の不利益変更を抑止する力ともなります。
 とりわけ会社分割のような大きな動きがあった後には必ず人員削減が行われるのが通例ですので、今のうちに組合に加入されることをお勧めします。皆さんお一人おひとりの加入が組合の力です。
 当労働組合には日本IBMグループだけでなくキンドリルジャパン・グループの皆さんも加入することができます。

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