退職勧奨、PIP、賃金減額、いじめやハラスメントなどで困っていませんか?そんなときは組合に相談しましょう。上の「ご意見ご感想」リンクをクリックしてメールで送るか、平日なら右のボタンで相談窓口へご連絡を。
相談窓口

採用時に「雇用契約の更新をしなかったひとはいませんよ」は嘘?

雇い止めでは、4人の幼い子供もおり死活問題

私は、2005年11月1日にIBMビジネスコンサルティングに3年間のPC契約でコンサルティング職として採用されました。2008年に契約更新を行い、今年11月1日に次の更新を迎えます。採用時に「雇用契約の更新をしなかったひとはいませんよ」と説明を受けています。しかし、今年の4月22日の2011年のPBC目標設定において、所属長と面談し、11月1日以降の雇用継続のためのPBC目標設定と所属長、上長、人事による実施協力について同意しました。

◆会社の不自然な対応◆

しかし数日後、同意を否定するメールを送ってきました。あたかも、雇用延長を行わないような不自然な対応です。6年間の雇用契約の実績がある者の「雇い止め」は難しいことがわかっていてこのような対応をしているのです。また、私はPC契約からレギュラー契約という当然の要求を出しています。こちらも所属長は明確な基準の説明を行わず、時間のみが経過しています。

◆眠れない日々、会社は雇用に責任を◆

私には4人の子供がおり、それを考えると夜も眠れない状態です。このような会社の対応は、労働者軽視の現れであり、社会的観点からも雇用にもっと責任を持つべきだと思います.

 

4・14 本社前 半日指名スト決行
春闘要求のゼロ回答に抗議

 4月14日、春闘要求がゼロ回答でしかも誠意ある回答がえられなかったため、やむをえず半日の指名ストに突入しました。私たちの要求は、次のようにごく当たり前の要求です。

①PBC評価による減給をやめ、
     すべての仲間に賃上げをすること。

 会社は減給を撤回するどころか、もともと不透明なPBC評価の上、1000億以上の内部留保がある中で減給まで行い、半数の社員にしか賃上げをしない充分かつ納得できる説明がありません。
 STH所属の二人の社員に対し、PIPや嫌がらせの仕事をアサインし続け、2年連続PBC評価を低くし、2010年賃金調整で減給を通告してきました。

②雇用を守り、雇い止めをしないこと。
   永墓さんをレギュラー社員にすること。

 IBCSが日本IBMに統合されたのを受け、多くの有期雇用社員がレギュラー社員に変更したにもかかわらず、永墓さんのレギュラー化の要求がいまだに実現していません。

③退職強要をしないこと

 組合への相談が複数件あるにもかかわらず、会社はリソースアクションの実態を隠したままです。東日本大震災のさなか、信じられないことですが、会社は社員を相変わらずひとりひとり個室に呼び出し退職強要をしていたことが判明しました。
 半日ストは、好天にも恵まれ、1500枚のビラを配布することができました。

許すな 乱暴な解雇・退職強要
声を上げよう 4・14集会

退職強要場面をリアルに寸劇で表現

4月14日 みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)で航空労組連、国公労連、新聞労連、JMIUの4つの労働組合は乱暴な解雇・退職強要に反撃する国民的な共同を大きく広げようと、『許すな!乱暴な解雇・退職強要・声を上げよう4・14集会』が約1000人の参加で開催されました。松平さんの美しいトランペットの音色で開幕です。主催者などのあいさつの後、この集会のハイライトであるJAL,社保庁、ブルームバーグ、IBMの闘いの報告がありました。

①JAL 安全を無視した不当解雇と闘う

 日本航空は、運航乗務員と客室乗務員165人もの大量解雇をしました。営業利益は1586億円をあげており、整理解雇の4要件からも不当解雇です。経験豊かな乗務員らを大量に解雇したことは、乗客の安心・安全を脅かすものであり、146名が解雇撤回を求めて闘っています、と力強い決意報告がありました。
パイロットやキャビンアテンダントの原告100人以上の登壇は、迫力がありました。

②社会保険庁分限免職(不当解雇)と闘う

 525人の社保庁職員が不当に分限免職(整理解雇)されて早1年。全厚生の組合員39人が『年金業務は継続するのになぜ私を解雇』『こんな理不尽な解雇を許さない』と不当解雇撤回を求めて闘っているという報告がありました。

③ブルームバークPIP解雇と闘う

 ブルームバークでは組合がありませんでしたが、不当な首切りと闘っています。辞めさせたい社員に無理な課題を押付けて能力不足にしたてる業績改善計画(PIP),突然呼び出した面接で『能力不足だから』と社員証をとりあげ、即日会社から追い出す『ロックアウト型退職勧奨』の実施、退職に応じないと自動的に解雇の実態を報告しました。

④日本IBM支部人権裁判

 日本IBMでは成果主義により社員を管理し、労働者の権利を奪い去ろうとしています。相対評価で下位15%の社員を作り出し、退職強要を繰り返しています。現在、退職強要の差し止めと損害賠償を求めて4人の組合員が東京地方裁判所で争っています。
 IBM支部の組合員がにわか仕立ての役者となり、寸劇で退職強要場面を再現しました。場面は退職強要をする上司とされる部下、個室でのやりとりです。会場からは笑い声も聞かれ、百聞は一見にしかずとばかりIBMのリストラの実態を多くの人々に伝えることができました。

 最後にすべての争議団が登壇し、アピール文を採択、会場全員の団結ガンバロウで大集会をしめました。
 4月18日に、大集会で採択されたアピール文を携え4つの団体の代表が各会社に要請を行いました。

退職強要・人権侵害裁判 第二回証人尋問

退職強要の核心部分、実演つきの証言

 IBM退職強要・人権侵害裁判第2回証人尋問報告です。
 4月8日10時から東京地方裁判所619号法廷で、IBM退職強要・人権侵害裁判第2回証人尋問が行われ、二人の原告の尋問とそれぞれの上司の尋問が行われました。午前中に行われた主尋問では、一人目の原告が上司から目の前でペットボトルを振り回す、足で床を大きく踏み鳴らす、テーブルの天板を蹴り上げられるなど暴力的な退職強要を受けたとしてその様子を再現して、裁判長に退職強要の様子を生々しく訴えました。
 それに対して上司の主尋問では 「ペットボトルは自分の前で一度、振っただけ」「足を踏み鳴らしたのでなく、貧乏ゆすりしただけ」などと否定してきました。また、原告をRAプログラムの対象にしたことは認めましたが、拒絶されるとすぐに退職勧奨をやめ、次のプロジェクトをアサインしようとしたと主張してきました。
 上司への反対尋問では原告の主張する面談のロールプレイを見学したことを認めました。さらに「足を踏み鳴らしたのでなく、貧乏ゆすりしただけ」と主張したため、貧乏ゆすりの実演をさせられました。裁判長から、面談で言った「貴様」は「あなたは時々使うのですか?」「尊敬の意味か?」と突っ込まれ、「喧嘩の時に使う」言葉であると認めました。

裁判ではめずらしい対質で尋問

 補充尋問では、原告と上司の証言内容が全く異なったため対質(たいじち)と言って、証人台に二人並べて立たせ尋問を行いました。

退職強要で病気が悪化を切実に訴える

 午後からは、二人目の原告が尋問にたち、主尋問で退職強要を受けたときの無念さ、悔しさと、その時のストレスによって病気が悪化した状況を切実に訴えました。
 上司の主尋問ではRAプログラムの対象にしたことは認めましたが、拒絶されるとすぐに退職勧奨をやめ、原告の業績を改善しようと努力したと主張してきました。
 上司への反対尋問で会議の議事録を証拠提出し、上司がほとんどその会議に出席していなく、原告の業績改善など出来ないことを主張しました。
 裁判長は、上司に対し、面談トレーニングで行われたロールプレイの内容も質問しましたが、「禁止事項のみ記憶している。やるべき内容は覚えていない」と押しとおしました。また「あなたの証言どおりなら、面談は数分で終わるのではないですか?」と質問され、答えに窮していました。
 当時の上長に対する反対尋問では「低評価予告メールは業績改善のため。」と主張しましたが、原告側弁護士から「文面がほとんど同じである。業績改善が目的なら、個人々で異なるはずだ。」と追求され、「人事の指示で送付した」ことを認めました。
 また、退職強要の決まり文句「IBMの外で活躍の場を求めませんか?」の「IBMの外」が「退職を意味する」ことを認めました。さらにHRパートナーから人数の指示があったことを認めました。

年内に判決か? 
  
 次回の第3回証人尋問は、5月20日に予定され、人事担当取締役の証人尋問が注目されます。この裁判の最大の山場といえるでしょう。7月29日には最終弁論となります。
年内には、判決がでると思われます。

  170名のフレッシュな新入社員を歓迎

4月1日、本社事業所においてIBM入社式が行われました。組合は、例年どおり組合のパンフレット一式を本社事業所前で新入社員に配布いたしました。(会社発表によれば、IBMグループ全体で178人が入社し、166人が本社での入社式に参加、12名は各社の事業所で参加とのことです)

3.25 中央団体交渉報告

 2011年春闘・夏季一時金について、会社回答(一次回答)については誠意ある回答でなかったため、要求を絞って2次要求について回答を求めるものです。
下記点について特に強く回答を求めました。

・震災と春闘要求は別問題、全社員の昇給をすること。
・降格や減給は労働条件の不利益変更なので一方的に行わないこと。
・1000億円以上の内部留保がありながら、全社員に昇給しない理由を説明すること。
・臨時昇給はどのような人にどのような判断で行われたのか明確に説明すること。
・給与において基礎データを開示すること。 
・PBCを廃止すること。
・退職強要をやめること。

また、震災対応にも触れファイナンス部門がパイロットと称して、関西で業務を開始したが、なぜ今関西なのかについても追及しました。

3.11東日本大震災 各事業所からの意見

JMIU日本アイビーエム支部を代表して、この震災の痛ましい犠牲になった皆様に、特に最愛の方を失った方々につつしんで哀悼の意を表するとともに、被害を受けられたすべてのみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。
日本IBM支部委員長 大岡義久

3月11日の東日本大地震は、社員にとっても
勤務中に突然発生した災害であり、不安と恐怖に襲われました。10時間近くかけて自宅をめざした人、足を奪われてしかたなく事業所に泊まった人、大きな影響がでました。しかし少ない情報の中で社員の自己責任に任せたと言うことに疑問の声が聞かれます。ここに各事業所でどういう状態であったのか、社員の声を掲載します。今後いつ起こるかわからない災害のために、是非生かしていただきたいと考えます。特に防災体制が機能していないと言う声が各事業所とも多いので、早急に改善が望まれます。

 《幕張事業所》

●地震後、1階屋外への退避を指示。退避経路上には、建物の化粧板が落下しているところもあり、このような経路に誘導していることに危険を感じました。
●帰宅指示が出たのは17時頃。それまで、屋外に立って待たされた。余震が続いていて、落下物の危険もあり、そのような指示でよかったのか、疑問が残ります。
●3時ごろの屋外退避後、すぐに帰宅指示を出せば、明るいうちに帰宅が可能であった人も多かったと思われます。

《本社事業所》

●本社事業所では、非常食と水が配布されたのは、夜9時過ぎでした。徒歩帰宅組には配布されませんでした。
●毛布などの支給がなく、会社に泊まった人も風邪をひくので寝なかったとのことです。丸ビルでは、丸ビル管理社員にはもちろんテナントの全従業員に行き渡るよう、水、非常食、毛布を夕方までには配布されたと聞いています。
●本社では、避難誘導にしろ勤務場所で待機にしろ、直後に全く指示が出なかったのは大きな問題です。仮に東京直下型大地震が来たら、これでは初動が遅れて多数の犠牲が出かねません。
●本社低層階前の広場には、「外に出なきゃ」という声がところどころ聞こえたので、自主的に外に出た人が多かったです。
●徒歩帰宅時には、徒歩帰宅時に地図がいただけるとありがたい。
●地震直後にテープで震度4レベルの地震と放送があったが、実際には5強であり、なぜ震度4と判定されたのか分からなかった。
●オフイス内では、ムービングキャビネが地震の最中は無秩序に動き、机の上のファイル等が落下しました。
●階段や15階会議室のコーナーにひび割れがあることを、壁の粉が床に落ちていることで分かりました。放送ではビルは倒れないと言っていたが、震度の誤判断を考慮すると信用できないと思いました。
●防災体制が機能していない。マネージメントは、特に点呼も行わず、自らは勝手に早退していました。
●電車等の状況が分からず、かなりの社員が各自の判断で徒歩で帰宅していました。 
●当日の帰宅難民者には、水と非常食が配給。毛布などはなし。
●18時頃、エレベータが動かず徒歩帰宅者が階段をおりている中、食堂の従業員が複数のオードブルの大皿を持って上がっていうのを多くの社員が見ている。時間からしてお客様向けとは思えませんが・・・
●避難指示の放送をタイムリーに欲しい。意味のある非常放送がありませんでした。指揮系統が機能していない。 
●事業所長が指示を出さず、現場社員の個人責任にするのはおかしい。
●日本から退避したアサイニーの必要性は本当にあるのか。
●ファイナンス関係がパイロットだといいながら、機能を大阪に移動させ、外人も移動したが、この時期上層部がいち早く逃げだしたと社員は思っています。
●会社にコイン対応の公衆電話がないので、災害時に外部と連絡できなかった、公衆電話を復活させてほしい。

【豊洲事業所】

●地震直後に外へ階段で避難。外は液状化で水が噴出中でした。
●避難放送で「火災発生」との誤報があり、多少混乱しました。1時間位、外で待機させられました。
●当日は、エレベーターとエアコンなどが稼動しませんでした。
●11階東側では、ベンディングマシンと取り囲んでいたパーティションが倒れ、現在も撤去されたままで、掲示物もなくなった状態です。
●オフイス内では、パーティション・机の揺れでカーペットのめくれ、PCの落下、FAX機やPRT機などが向きを変えたり60cm位移動。
●防災体制が機能していませんでした。
● 訓練とは違う形の避難場所であり、また点呼などが行われたようには見えませんでした。
● 当初の避難場所がビル近くであり、地震の際の避難場所としては不適切でした。(途中で移動)
●雑居ビルであるので、IBMとしてどこに避難するのか事前に確認しておく必要があります。
●入居者が全員避難したと思うが、入居者の多さに驚くとともに、避難経路の階段が渋滞していて速やかな避難ができず不安を覚えました。
●当日の帰宅難民者には、水と非常食が配給されましたが、毛布などはありませんでした。

【大和事業所】

●会社ホームページやツイッターにて14日13時に出社するようにという情報だったので出社したが、24時間の「自主停電」のため施設内には入館できないと正門で説明がありました。そして、13時から17時まで電車が止まっており、帰宅難民となりました。

◆従業員代表選挙◆
人員削減の一方で厚生労働省の通達を
大幅に超える時間外労働延長に反対

 就業規則の一部改訂および諸協定の締結を行うため、事業所ごとに従業員代表を選出するための選挙が行れました。しかし、就業規則の一部改定の裏に重大な変更、即ち厚労省通達を大幅に超える時間外労働の延長が協定案が含まれており、組合は同意できません。

時間外および休日労働に関する協定について

 経済社会を持続可能なものとしていくためには、その担い手である労働者が、心身の健康を保持できなくてはなりません。そのためには、労働時間、年次有給休暇を与える時季その他の労働時間等に関する事項について労働者の健康と生活に配慮することが重要です。それは、労働者にとって好ましいのみならず企業活動の担い手である労働者が心身共に充実した状態で意欲と能力を十分に発揮できることで、企業経営の効率化と活性化、健全な発展にも資するものです。無理な人員削減をした結果、過重な労働を現場に押し付ける状況は即刻やめるべきです。

 ●時間外労働「1ヵ月80時間」「年間750時間」への延長に反対

 今回の36協定案では「特別な事情が生じた場合は、使用者から労働者への通告を経て、労働基準法第32条または第32条の3に定める労働時間を超える時間外労働を年6回を限度として1ヵ月について80時間に、1年について750時間に延長することがある」としています。人員削減によって現場は大変な状況になっています。その上でこのような時間が労働の延長をすることには反対です。

●厚生労働省通達「1か月45時間」「年間360時間」を守ります。

 労働者が心身の疲労を回復させ、健康で充実した生活を送るためには、時間外労働を減らし、年次有給休暇の取得が必要不可欠です。特に、労働者が仕事に偏重した生活設計によって恒常的に労働が長時間に及ぶことは避けなくてはなりません。

長時間労働の容認は許せません

 退職金制度改定では、退立候補者名職金の大幅減額となりました。就業規則変更では、本来できない減給を会社は可能と言い出す始末です。そして今回、更に労働時間の大幅延長を行うことは、労働者の健康に拘わる重大な問題であり、組合は反対します。

事業所の災害対策についてご意見ください

 すべての日本アイ・ビー・エム事業所で働いている皆様

(社員、派遣社員、アルバイトだけでなく、IBM事業所でお仕事されている方すべて、ならびに当日IBM事業所に来訪されたお客様も含む):

 3月11日に発生した平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)において、日本アイ・ビー・エムの事業所にて行われた事業所での勤務・滞在者への対応で、問題があると思われる点について、ご意見・ご感想・ご提案を募集いたします。およそ1ヶ月が経ち、記憶が薄れているところも、逆にいまだからこそ冷静に考えられるところもあると思います。

匿名可ですので下のフォームからお気軽にお寄せください。

 ※お寄せいただいたご意見・ご感想・ご提案は、匿名で機関誌「かいな」への掲載、および会社、事業所での交渉に使用いたします。

東日本大震災 被害を受けられたみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。

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3月11日に発生した東日本大震災は、日本での観測史上最大の巨大地震とされ、地震と津波による被害は甚大なものとなっています。

JMIU日本アイビーエム支部を代表して、この震災の痛ましい犠牲になった皆様に、特に最愛の方を失った方々につつしんで哀悼の意を表するとともに、被害を受けられたみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。

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平成 23年 3月 14日
全日本金属情報機器労働組合 日本アイビーエム支部
中央執行委員長  大岡 義久

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