JMITUの25春闘情勢は、4月18日現在、要求を提出した133支部分会のうち回答引き出し数は114支部分会となりました。上積み回答引き出し数は40支部分会まで増え、組合員平均は12,005円(3.96%)となりました。昨年同時期との比較では組合員平均で983円(0.14%)上回っています。賃上げ額が5桁を突破した支部分会は61支部分会になりました。JMITU主要企業15社の賃上げ回答は、3月28日時点の速報で昨年を上回る高水準の成果を上げていることをかいな2463号(25年4月7日号)1面でお伝えしましたが、4月18日時点の速報(左下表)では新たに回答を引き出したところやストライキによる回答額上積みを引き出したところも見られます。これにともない、賃上げ率回答の分布(右下表)は背景色で示したように、主たる分布域が昨年より上昇しているのと同時に、3月28日時点よりも5%台が増えています。また、主要企業15社以外にも東京東部の小坂研究所支部は4次回答11,000円を引き出し妥結方向となったほか、東京北部の鈴木シャッター支部は4次回答11,500円を引き出し、たたかいを継続中です。東京南部のISB支部は30歳~60歳のベースアップ1000円上積みの4次回答11,186円を引き出しました。このように主要15社を含むこれらの企業は物価高騰のなか賃上げで従業員の生活に配慮している姿勢がはっきりと表れています。
日本IBMの推定平均賃上げ率は1.0%
日本IBMは、5月1日付で賃上げを実施しました。日本IBMの5月1日付賃上げの全従業員平均賃上げ率は回答が未だになく分かりませんが、組合による推定平均賃上げ率はわずか1.0%で実質賃下げです。昨年は1.1%でしたので今年も大差無い水準です。そこで組合は4次ストライキを構えて、引き続き日本IBMに賃上げの上積み回答(物価高騰を上回る賃上げ)と、少ない1回分の賃上げを実施することを要求します。組合の賃上げのたたかいはさらに続きます