第306回金属反合共同行動に団結の声響く 未解決争議の早期解決せよ

6月25日、金属機械反合闘争委員会は、すべての未解決争議の早期解決を求め、第306回金属反合共同行動を展開しました。行動には、日本IBM支部をはじめ、JMITUの各支部・関係労組が参加し、団結した姿勢を力強く示しました。蒸し暑い天候の中、午前中にはノバ・バイオメディカル本社前で抗議行動を実施(左写真)。さらに、昼休みには日本IBM箱崎事業所前で行動を展開(下写真)、参加者は日本IBMに対し、誠実な対応と争議解決への具体的前進を強く求めました。

ノバ・バイオメディカル本社前行動

ノバ・バイオメディカル本社前での抗議行動では、最初に同委員会の小泉副委員長が主催者挨拶に立ち、次のように訴えました。「ノバ・バイオメディカル本社前での行動は、今回で20回目を迎えます。会社から組合への攻撃は、たたかう労働組合JMITUにとって絶対に許せない重大なものです。私たちは、必ずこの争いに勝利します」と力強く語り、闘争への決意を鮮明に打ち出しました。続いて、ノバ・バイオメディカル支部の射場委員長が決意表明に立ち、「この争議を最後の最後まで、そして勝利するその日まで、私はたたかい抜きます」と、揺るがぬ覚悟を込めて訴え、参加者に大きな共感と奮起を呼びかけました。

日本IBM箱崎前行動

ノバ・バイオメディカル本社前での抗議行動に続き、昼休みには日本IBM箱崎事業所前でも抗議行動が展開されました。主催者挨拶に立った同委員会の生熊委員長は、「会社は負けても反省しない。これは非常に問題です。日本の法律など気にせず、やりたいようにやる姿勢だと思います」と述べ、日本IBMの不誠実な姿勢を厳しく批判しました。続いて連帯の挨拶に立ったJMITU日本ロール支部・川田委員長は、日本IBMの定年後再雇用者の賃金問題について次のように訴えました。「日本ロールでは賃上げこそないものの、再雇用1年目は定年時賃金の90%、2年目は80%が支給され、一時金も労使協定に基づいて支給されています。それに対し、日本IBMでは定年後再雇用賃金は月額18万5千円、一時金の支給もありません。これでは生活も成り立ちません。一方、キンドリルジャパンでは65歳までの定年延長が実現し、賃金も維持されています。このような制度が、働く意欲と企業の健全な成長につながっています。日本IBMでは、現役社員の中にも賃上げがない人が多くいる今こそ、賃金水準の底上げが必要です。再雇用者にも最低限の生活が可能な賃金を支払うべきです。そして、こうした問題は裁判や労働委員会ではなく、団体交渉で真摯に協議し、誠実に向き合う姿勢を会社側が示すべきです」と強く訴えました。第306回金属反合共同行動は、厳しい暑さの中でも多くの組合員・支援者が結集し、争議の早期解決と労働者の権利確立に向けて力強く声を上げた一日となりました。すべての未解決争議の全面解決に向けて、今後も団結を深め、粘り強く闘い抜く決意が新たにされました。

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