団交報告
『ゼロ昇給』が何年も続くことの弊害を訴え
全社員の昇給要求

 組合は12月21日に会社と団体交渉を行い、賃金制度について会社を追求しました。以下は、その団交の抜粋です。

◆昇給について

 会社からこれまで、利益の760臆円をどのように、昇給原資に回しているか、なんに使ったから昇給に回らなく、お金がないのかの説明が全くされておらず理解できない。「TCRは評価1と2+のみが昇給するから、2以下は昇給しないのは当たり前じゃないか」と平然と言うが、組合は会社の提示したTCR、MBAという制度に合意したことは一度もない。従って、組合は今まで通りすべての社員に対しての昇給を要求する。
 利益が沢山あったから沢山昇給します、逆に利益が出ていないので昇給しないという考えではなく、世間の賃金水準/賃金動向を見て競争力のある賃金を実現するというのが会社の考え方だ。(中略)
 もう一方では、職務と業績に応ずる処遇ということで、職務といえばバンドの高低、責任の重い軽い。業績という意味では個人の貢献度によって賃金をより上げていく人、そうではない人。会社の考える公平とはそこである。ものすごく貢献していてものすごく重い責任を持っている人と、相対的に責任が軽い、貢献が低い人を同じに処遇するという考えはないから、貢献度に応じて処遇をする。組合は差別というが、会社は適切な格差を付けていくという考えだ。
 0昇給が何年も続くことの弊害ということがものすごく大きい。モチベーションに関して・・・。生活が出来る、出来ない・・・。生活が出来ないということはとんでもない。人によっては持ち家を持っている人もいるし、持ち家を持っていながら遠隔地に移動させられて両方の借金を背負って苦労している人もいる。そういう人にとっては、生活はギリギリだ。余裕がない人がでてきていると思っている。経営陣はそれが見えない状態になっているのではないかと言いたい。

◆生活保障給について

 年齢別保障給にたいしても、セーフティネットという形で復活せよ。組合は年齢別保障給の撤廃に際しても合意していない。毎年、昇給の時点で、必ずその書類をつけて組合に明示していたはずだ。それをいきなり「はい、撤廃しました」といわれても組合は納得できない。
 セーフティネットが時代によって本当に生きていけないような水準の時代と今のようにある程度の水準が保たれた中での格差という意味では、会社が適切と考える格差の中でとても生きていけないような水準で格差がついているとは考えていない。 (中略)
 セーフティネットがないと大変なことになってしまうという状況ではないというのが会社の考えで、今般、撤廃したということだ。
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