OBからの手紙――ハローワークで人材コンサルタントも訴える組合加入の必要性

組合OBの方から、以下のような投稿をいただきました。”再就職斡旋”の厳しさ、組合加入の必要性について、大変よくわかる内容です。ぜひお読みください。

定年退職してから、もう三ヶ月ほど経ちました。この場をお借りして改めて、在職中にお世話になったみなさんに御礼を申し上げます。
さて、私は今、”失業中”ですから、ハローワークにもお世話になっていますが、そこでの経験も含めていくつかお話ししてみたいと思います。

先日、ハローワーク主催の中高年齢者の就職活動についてのセミナー(雇用保険受給のため)に参加した時のことです。
講師は、人材コンサルタント会社の人のようでした。大企業のリストラの請負(転職支援)もやったようです。その講師曰く、「私たちのところに会社から行くように言われて来た人のなかには、何とか会社に残れるように会社と交渉してくれ、と懇願する人もいるが、ここまできたらムリですね。・・・今日、このセミナーに来ている人で再就職できたら、組合に入ったほうがいいです。ひとりでも入れる組合もあるようです。・・・・残業代不払いなどは泣き寝入りしないで労働基準監督署などに訴えたほうがいいです。」
この人もいろいろ苦労してきたようで、何度かの転職の末、50歳過ぎに現職になったとか。

これは、雇用保険の手続きにハローワーク行った時のこと。待合室は、私のように定年退職者と思しき人はせいぜい二割ほどで、あとは30代、40代といった年齢的には働き盛りの人が主です。中には、小さい子供連れの若いお母さん(シングルマザー?)が三人もいました。それぞれ事情はあるのでしょうが、雇用状況は深刻です。帰り、駐車場で車の中で書類を見ていると、隣の車に乗りこんできた人が携帯で誰かに話し始めた。「オレももうすぐ50歳になる。いい加減に何とかしないとヤバイんだよなぁ。」
昨今の金融危機を口実に、またしても派遣社員など立場の弱い労働者の雇い止めなどの報道が流れてきています。便乗したリストラもやりかねないかな。まったくもって許せないよねえ。

またまたIBMで大規模なリストラが進行中とのことを聞き、組合のHPでもいろいろな情報を確認しました。私もリストラとは15年以上闘ってきましたが、性懲りもなくIBMがリストラを繰り返しているのかと思うと情けなくなりますね。組合のHPによると、「再就職斡旋会社に行ってみて欲しい」などと相も変わらぬ古典的な退職勧奨?がおこなわれているとか。
こんなことを言われているみなさん、是非、組合に相談してみてください。ひとりで考え込んでいてもいい知恵は浮かんではこないし、打開の途もありえません。これが長年リストラと闘ってきた私の実感です。

2 thoughts on “OBからの手紙――ハローワークで人材コンサルタントも訴える組合加入の必要性

  1. 通行人

    割増金は今年限りだとか、転職支援会社への費用負担は今回限りだとか、それが年内で終わるとか言っていますが、全くのデタラメです。過去数度リストラはあったと思いますが、同条件のものが繰り返されているだけです。だまされてはいけません。

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