4月12日3次スト決行

4次回答
 日本IBMは賃上げ額を上積みせよ
 両社は全従業員の賃上げデータを回答せよ

 今23春闘は、3月23日の2次ストの前後に、日本IBMは賃上げ日が5月1日となる可能性が出てきた上に、キンドリルジャパンは賃上げ日が7月1日となったことを受け、組合は4月12日に午前半日の3次ストを構えて、3次回答指定日を4月11日として両社に賃上げの有額回答を要求しました。
 しかし、両社とも4月11日の3次回答で賃上げの有額回答は無く、組合は翌12日、両社の箱崎本社前で午前8時45分から宣伝行動を実施し、9時から3時間のストライキを決行。9時から9時30分までは箱崎本社前でスト行動(写真上)を実施しました。同時に在宅勤務の組合員も午前9時からの3時間、全ての業務を停止しメールも見ない在宅ストを決行しました。
 この3次ストを決行した組合の強い要求によって、4月27日、日本IBMは5月1日付賃上げの実施を発表しました。

推定平均賃上げ率1.0%

 今年3月現在、下表の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除く総合指数が、19ヶ月連続のプラスとな り、昨年9月以降の上昇率(対前年同月)は毎月3.0%以上、最高で4.2%に達しました。
 しかし、前号の通り、今23春闘では、JMITU主要企業(上位15社)の賃上げ回答は昨年を上回る高水準な成果を上げており、賃上げ率回答の分布は5%以上5社、4%台6社、3%台後半3社、2%台後半1社となっています。

 一方、日本IBMの5月1日付賃上げの全従業員平均賃上げ率は回答が未だになく分かりませんが、組合による推定平均賃上げ率はわずか1.0%で、消費者物価指数の上昇率をはるかに下回り、昨年5月1日付推定平均賃上げ率の1.5%と合わせても及ばず実質賃下げです。 そこで組合は4次ストを構えて会社に以下を要求します▼日本IBMは、組合が求めている物価高騰を考慮した、加えて年齢別本給下限額を踏まえた、組合員個別の賃上げ額の上積みを行うこと▼両社の昨年9月の賃上げ無視で賃上げが1回分足りない状況(2020年から22年の3年間に2回)を解消するため、日本IBMは、就業規則通り今年9月に賃上げを行うこと、キンドリルジャパンは、7月と今年中にもう1回賃上げを行うこと▼両社は、集団的労使交渉に必要な情報として全従業員の賃上げデータ(平均賃上げ額、平均賃上げ率など)を回答すること。

組合に加入しよう

 従業員の皆さん、今からでも遅くありません。ぜひ、あなたも組合に加入してストライキ、賃上げ交渉に参加しましょう。組合加入申込書は、組合ホームページ「当支部の紹介」の「組合加入申込書」からPDFでダウンロードできます。必要事項を記入し組合メールアドレスに送付して下さい。

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