新入社員の皆さん
入社おめでとうございます
労働者の権利を守る組合に加入を
日本アイ・ビー・エムグループに入社された皆さん、おめでとうございます。組合を代表して一言ご挨拶いたします。
多くの会社の中から、日本アイ・ビー・エムを選ばれた理由は、人それぞれだと思いますが、夢と希望に胸を膨らませていることでしょう。
みなさんは、労働組合に対して「よくわからない、興味がない」というのが実情ではないでしょうか。実は、労働組合があるからこそ、労働者の権利が守られ、労働条件が向上します。そして安心して働ける職場を目指すのが労働組合の役割です。
問題解決と未然防止へ
行き過ぎた成果主義の職場は、過重労働やハラスメント、サービス残業などの労働問題が発生しやすい環境になります。このような問題が起こったとき、私たちは、その正確な情報を集めて、労働者の立場で解決策を見つけ出していきます。もちろん、問題がおこらないように未然に防ぐための活動も行います。
企業の健全性を保つ役割も
それにとどまらず、企業が社会の中で活動していくためには、法令遵守はもとより社会的責任を果たすことが求められています。目先の利益や保身のために、法令や社会ルールに反した行動をしたとき、早い段階でそれをやめさせなければ企業の存在そのものを危険にさらすことになります。労働組合は企業の健全性を保つ役割も担っています。
労働三権用いて使用者と交渉
これは労働組合だからできることです。大企業に対し、それもグローバル企業に対し一人ひとりの力は弱いものです。だからこそ、憲法第28条で、団結権、団体交渉権、団体行動権という労働三権が保障されています。団結権は、労働者が使用者と対等の立場に立って、労働条件などについて交渉するために労働組合をつくる権利、また労働組合に加入する権利を指します。団体交渉権は、使用者と交渉し、協約をむすぶ権利です。団体行動権は、団体交渉において使用者に要求を認めさせるため、団結して就労を放棄する、つまりストライキをおこなう権利のことです。これら労働三権を具体的に保障するため、労働組合法、労働基準法、労働関係調整法のいわゆる労働三法が制定されているのです。
労働組合へ加入を
労働組合は法律でしっかりと守られています。みなさんの権利を守るため、さらに労働者の権利を守るために労働組合に加入しましょう。