大幅賃上げと雇用の安定要求

 
生活を土台に一律の賃上を  16春闘 

 JMITUは三つのスローガンのもと2016年春闘を始めました。
 組合は「すべての仲間の大幅賃上げ」と「すべての仲間の雇用の安定」を中心に2月25日に要求書を提出します。回答指定日は3月9日です。

 JMIU2016年春闘スローガン
立ち上がろう!
  くらしと雇用、職場を守る
16春闘ひろげよう!
  憲法・平和・民主主義のまもれの声
前進しよう!
  強く大きく、要求実現の力を持つ労働組合に

すべての仲間の賃上を

 「すべての仲間の賃上げ」とは、以下の四点です。
①すべての企業で賃上げを実施する。
②「賃金は生活費」の原則に立って、すべての仲間に賃上げを実施する。
③正社員だけでなく、臨時や派遣労働者の賃上げを実施する。
④最低賃金の引き上げを行う。
 春闘では、「すべての仲間の大幅賃上げ」で消費税増税と物価上昇による生活悪化に歯止めをかけ、実質賃金のプラスへの転換を目指します。

雇用の安定を

 いま、利益至上主義の経営の施策が行き詰まり、方針の転換が求められています。「利益のためなら何をしてもいい」という経営思想が広がりつつあり、労働者の使い捨てや経営者のモラルの荒廃が深刻になり、それが経済の持続的成長の妨げとなっています。
 すべての仲間の大幅賃上げ、人間らしい労働と職場労働と実現をつうじて、日本経済の立て直しを目指します。

一律賃上げを

 成果主義の職場では、労働者の要求とはかかわりなく、会社の評価で賃金が個別・一方的に決められてしまいます。生活を土台に「賃下げや賃上げゼロを認めない」という立場から一律の賃上を要求します。
 「成果主義」とは労働条件の労使対等決定原則の否定です。更にこの言葉は、労働者が生み出した「価値」に生じて賃金を支払うという意味にも聞こえます。ところが、利益とは、労働者の生み出した価値と「労働力」商品の価値(労働者に支払う賃金)の差ですから、もし、労働者の生み出した価値に応じて賃金を支払えば、いまの賃金の何倍にもなり、利益はなくなります。経営者はそんなことは絶対にしません。
 では、なぜ、経営者は、「成果や業績に応じた賃金」などと主張するのでしょうか。それは、「健康で文化的な生活ができる賃金を支払え」という正当な主張に対して「賃金が低いのは、成果を出していないから」とごまかすことができるからです。そればかりか「がんばれば賃金があがる」と労働者をみずから労働強化に追い込むのです。

春闘アンケート
寄せられた声、声

 組合は職場アンケートを実施しています。そこで「職場が暗い」や「ひずみがある」と回答される方が増えています。成果主義が職場を崩壊させています。
設問7:職場や仕事上で苦労している点について教えてください。
◆人が減っている。残る人にしわ寄せがきて、結果としてあちこちでひずみが生じている。
◆リストラを気にしながら仕事をするのは精神的につらい。
◆社員の社畜化、言われるがままに行なうことが評価を得る為には必要なことだそうだ。自由闊達な意見交換っていつ無くなったんだろう。見ざる、言わざる、聞かざる、子供のサルの生きる知恵だそうだ。
◆稼働率の目標設定が有給休暇を取得すると達成出来ないので有給休暇分、残業をしている。
◆本来の仕事以外の数字を見ている。評価は最初から決まっておりその理由付けに重点がある気がします。
◆残業が多いことが当たり前である。
◆IBM社員の技術レベルの低下が激しい。
◆代わりがなく、日々こなさなければならないジョブアサインのため休みが取りにくい。休暇時にも結局会社のメールを見て必要な処理をしている状況になっている。
◆長年身近にいた人が直接リストラを受け、去っていった事実を目の当たりにし、職場では笑いや会話が減り、ギスギスした雰囲気が蔓延してきました。
◆低い年収、それを補うための過重労働が特には家計を担う家族の大きな負担になっています。

 

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