春闘で大幅賃上げを

春闘で大幅賃上げを
新春インタビュー~ 生熊JMIU委員長に聞く?【 対 談 】?

 15春闘を前に、全日本金属情報機器労働組合(JMIU)の生熊茂実委員長に西中央教宣部長が情勢の特徴や変化について聞きました。

賃上げへ政労使合意

西 いよいよ15春闘です。春闘情勢の特徴、変化をどうとらえますか。
生熊 14春闘では二つの「特別の情勢」―「消費税による生活悪化」と「アベノミクスの破たんを避けるために、政府が財界にベースアップを要請」―のもとでJMIUは奮闘し前進をかちとりました。15春闘は、消費税10%への引き上げは先送りされたものの、8%への増税と「円安」による物価上昇が、私たちの暮らしを確実に脅かしています。昨年以上の「大幅賃上げ」が必要です。
 安倍政権は、総選挙で「アベノミクス」のみを持ち出したため、「賃上げ」しなければ見放される状態になりました。政労使会議でも「最大限の努力」を合意しました。賃上げを勝ち取るチャンスです。同時に「年功賃金否定」も打ち出しています。「風頼み」ではなく自力で切り開くことが大切です。

2015 新春インタビュー~ 生熊JMIU委員長に聞く
西 「自力」のたたかいのポイントになるのは何でしょうか。
生熊 なんとしても要求を実現するぞという構えをつくり、要求に執着する「要求づくり」をすすめることが決定的です。「家計簿調査」など生活実態悪化の具体的事実で要求をつくり、それを経営者に突きつけることだと思います。具体的事実の前には経営者も反論できません。15春闘での要求づくりと組織拡大の前進がカナメです。

大幅賃上げ当り前の世論を

西 今年は、金属労働者東日本集会が久しぶりに日比谷野外音楽堂ですね。
生熊 よほどがんばらないと会場がいっぱいになりません。地域や社会ヘのアピールも大きな意味を持ちます。東日本集会には全国一般や医労連の仲間が、連帯参加します。春闘へのエネルギーの強まりの反映です。デコレーションやシュプレヒコールにも工夫をこらして、注目されるパレードにしたいですね。
 東日本では首都圏支部は全員参加、西日本でも、地元地本は全員参加を追求し、徹底した職場オルグを進めたいと思います。
 合わせて「春闘再生」のカギである「地域春闘」の活性化へ、JMIUが呼びかけて、地域の商店街にも「賃上げで消費不況を突破」「地域経済を元気に」と訴えていきたいと思います。

「会社の病気治す医者」JMIUに加入しよう

西 自力で15春闘をかちぬく、そのためにもいまJMIUの拡大が求められています。最後に組織建設についてお願いします。
生熊 春闘の時期は労働者がもっとも労働組合に関心をもつときです。いつも仕事に追われっぱなしの労働者が、賃上げ要求を考えるときには、一瞬でも立ち止まって自分と家族の将来の生活設計を考えます。労働組合の役割や存在感を感じるときにもなります。
 多くの職場で「パワハラ」が大きな問題になっています。それは利益第一主義のなかで、人と技術をないがしろにする経営が蔓延しているからです。そんな「会社の病気を治す医者」がJMIUなのです。
 職場では「二つの近い」=「年代が近い」「働く場所が近い」仲間が心をこめてJMIU加入を訴えれば応えてくれるという大きな変化が起こっています。みんな働きやすい職場にしたいと願っています。その思いをかなえるにはJMIU加入が一番です。確信をもって働きかけるときです。一人ひとりの小さな力がまとまって大きな力になるのです。がんばりましょう。

15春闘を元気にたたかう金属労働者のつどいに参加しよう!

 

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