パワハラ被害の実態

 会社では、対象とした社員を退職に追い込むために、パワハラが行われています。このパワハラの実例を紹介します。
 Aさんが所属している部門では、2008年以来人員削減が継続して行われていて、当時の所属長Y担当は毎週の部門会議で、決まって特定の人を攻撃し、皆の前で嫌がらせをすることによって、退職させるという手段を繰り返してきました。2010年にターゲットになっていた社員Bさんは、4月に早期退職をしました。
 次に攻撃目標となったのが、Aさんです。
 2010年5月の中間PBCでは、「Aさんができる仕事は、売店のおばちゃんぐらいかな」など、人格を攻撃しました。
 同年8月の部門会議では「バカじゃないの」「頭おかしいんじゃないの」「外れてくれる」などと尊厳を傷つけました。
 同年9月には、Aさんの残業に対して、「就業規則をきちっと理解した方がいいんじゃないですか」「Aさんの行動には問題が多い」「前々から社会人として欠落している」「自主的にはお店でやってください」と罵倒しました。
 同年12月のPBC面談では、1回目はAさんが他部門に異動するための教育を受けることを支援するような発言をしました。ところが翌週2回目の面談では、教育支援の発言は反故にして、Aさんが他社に就職口を見つけることだけを追及しました。さらに翌週3回目の面談では、評価3を告げられました。
 翌年Y担当は同じ部門のスタッフとなり、新しくF担当が着任しました。
 同年5月から年末まで、毎週月曜日朝30分の面談が休むことなく続けられました。業績改善プログラムの一環の面談のはずが、毎回明確な改善目標も示されず、何ら本人の業務改善に寄与するものではなかったのです。
 2012年になっても月曜日朝の面談は毎週続き、実に53回を数えるまでになりました。
 同年6月半ば、F担当はスタッフとなって同部門に所属を続けることとなりました。後任はT担当となりましたが、毎週の面談にはT担当のみならず、元上司のF部員まで参加し、Aさんへ圧迫面談を繰り返しました。
 この状態は今年になってからも続けられており、団交で中止を求めたのは、前回の中央団交報告で記載の通りです。
 以上のようにAさんは2010年から3年間にわたって、2nd LineのU担当下、Y元担当、F前担当、そして現在のT担当からパワーハラスメントを受け続けてきました。2012年のPBC評価では、パワーハラスメントの一環として、「4」を付け、Aさんを追い込んでいます。

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