GTS 世界で4千人弱削減

GTS 世界で4千人弱削減
  日本では10%の人員削減か

 米IBMは現地時間1月20日、決算を発表しましたが、その中にリストラ費用が計上されていました。GTSで3億ドル、GBSで1億ドル、SWGで1億ドルです。2014年中にこれらリストラ費用が使われた形跡が無いため、組合では2015年に繰り越して使われると見ています。
 組合が入手した情報によれば、GTS部門は1Qに全世界で4000名弱のRA(人員削減)を行なう模様です。この計画は「プロジェクト・クローム」と呼ばれます。今までの経験から、日本IBMには10%程度の目標が下りてくると予想されますので、日本のGTSでの削減目標は400名弱になると思われます。これはGTS部門に所属する社員のおおよそ10%に相当します。
 退職強要事件裁判から、会社は目標の3倍程度の社員に声をかけることがわかっています。すなわちGTSの30%の社員に退職勧奨の声がかかることが予想されます。
 新年にジニー・ロメッティーCEOが発表した大胆な部門再編はGTSに限りません。他の部門でも大きな再編が行なわれるため、GTS以外の部門でもRAが行なわれる可能性があります。
 1月22日付Web版Forbesの記事によれば、プロジェクト・クロームはもっと大規模で、IBM全体の26%の人員が削減されるとの観測もあります。

退職勧奨への対応(方法)
1.退職を勧められたら
 「私は辞めません」言いましょう。退職を勧められたら、すぐに組合に相談してください。一度断っても何度も退職を勧めることがわかっています。われを失って、カッとなってはいけません。会社はそれを狙っています。
2.「転職支援会社に行ってみないか」と言われたら
 退職する気が無いのなら、絶対に行ってはいけません。退職する気があると見なされます。
3.「あなたの評価は悪くなる」と言われたら
 将来の評価について断定的な言い方をして、脅迫することはパワハラです。すぐに組合に相談してください。
4.「あなたの仕事は無い」と言われたら
 会社には雇用責任があります。適切な仕事をアサインするのは会社の責任です。あなたを辞めさせたくてこのようなことを言っているのです。組合を通して適切な仕事のアサインを会社に要求し団体交渉することができます。すぐに組合に相談してください。

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転籍・出向を断る6ヶ条
1.「転籍・出向」してもらいたいと言われたら
「私は行きません」とキッパリ答えましょう。「考えてみます」と答えると、責めたてられたり、断りにくくなります。
2.「今のうちに行った方がいい」「仕事は確保されるし、定年過
ぎても働ける」と言われたら
「私はIBMに入社したのです」「定年までIBMで頑張ります」と答
えましょう
3.「転籍・出向を断っても業務命令で行かされるのでは」と思っ
ている人には
転籍・出向は、別の会社で働くことになりますから、「本人の同意」なしに業務命令で行かせることはできません。特に転籍については、IBMを辞めることになりますからなおさらです。
4.どう答えたらよいか、わからなくなったら
「とにかく私は行きません」と答えて、あとは黙っていましょう。
5.「短気は損気」
「こんなにうるさく言われんだったら、もう行ってやる」とカーッとならいよう、奥さんや子どもさんの顔を思い起こし、頑張りましょう。
6.不安になったら
一人だけで思いつめず、なんでも組合に相談して下さい。私たちは、みなさんと一緒に考えサポートします。

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PIPを提案されたら
 PIPとは、いわゆる「改善計画」と言われるもので、一般的には「目標管理シート」のように題されたフォームを提示される場合が多いです。目標として提示されるものは、ほとんどの場合、一見簡単そうに見えるものがほとんどです。例えば、「コミュニケーション力の改善」など。でも、これを簡単に考えてはいけません。会社の目的は、あなたの「業務改善をした」という証拠を残すことです。達成したかどうかは関係ありません。それを受け入れて改善する必要があったと本人が認めたことそのものが証拠となってしまうのです。

1.PIPを提案されたら、それはあなたが「リストラの対象になった」ということに他なりません。一人ではなかなか立ち向かうことは難しいです。

2.そもそもあなたは前年度の評価に納得していますか?評価そのものがおかしいと会社に主張していかないと、リストラの対象から外れることは難しくなります。

3.組合を通して、PIPや評価について会社に抗議し団体交渉することができます。すぐに組合に相談してください。

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