サム・ラダー人事担当証人尋問へ

サム・ラダー人事担当証人尋問へ
   11月17日 14時、東京地裁631号法廷    

 ロックアウト解雇裁判において、いよいよ証人尋問が始まります。その第一番目として裁判所が決定したのが、サム・ラダー人事担当取締役常務執行役員です。裁判所は主尋問・反対尋問合わせて二時間半もの枠をとりました。いかに裁判所が重要視しているかがわかります。日時は十一月十七日十四時から、東京地裁六三一号法廷です。

◇◇ 人事施策が焦点◇◇

 通常の解雇裁判では、個々人の解雇理由について尋問するのが普通ですが、今回、裁判所は、まず日本IBM全体の人事施策を決定する人事担当役員を証人尋問することから始めることを決定しました。これは、裁判所が、突然始まった一連のロックアウト解雇が、IBMの人事施策による可能性があると関心をもっていることを示しています。

◇◇ 高い社会的関心◇◇

 この間の裁判経緯を、下の囲みにて示します。現在、ロックアウト解雇裁判は東京地裁で一次~四次、及び大阪地裁の合計十一人の原告で争われていますが、今回の証人尋問は一次と二次(原告五人)に対するものです。一次・二次裁判は東京地裁で最大の百人が入る一〇三号法廷でこれまで八回にわたって口頭弁論が開かれて来ました。この最大の法廷でさえあふれるほどの傍聴人があり、この裁判の社会的関心が高いことを示しています。裁判官も三人の合議体であり、東京地裁も重要な裁判と位置づけていることがわかります。

◇◇ 裁判を傍聴しよう◇◇

 過去の他の裁判では会社側証人尋問でびっくりするほどの事実が明らかになってきています。是非とも多くの人の傍聴をお願いします。
 証人尋問の結果や裁判の経過については引き続きこの紙面にて報告していきますので、ご期待ください。

裁判経過
2012年10月15日 東京地裁に三人が提訴。司法記者クラブ、厚労省で記者会見。
2012年11月01日 国会で日本IBMのロックアウト解雇が問題に。
2012年11月13日 衆院予算委員会にて再びロックアウト解雇が問題に。
2012年12月21日~2013年06月10日 第1回~4回口頭弁論、103号法廷。
2013年06月20日 東京地裁に二人が追加第二次提訴。
2013年08月22日~2014年02月14日 第一・二次提訴第5回~8回口頭弁論。
2014年04月07日~2014年07月29日 第一・二次提訴弁論準備民事36部。

 

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