秋闘1次要求提出

賃上げ見送りを撤回せよ

 JMITUは春闘に続き秋闘も実施します。秋闘は2次にわたる要求提出を行い、様々な労働条件の向上とともに年末一時金の交渉も行います。
 まずは9月16日に1次要求を日本IBMとキンドリルジャパン双方に提出しました。
 秋闘1次要求としては、春闘要求から継続する重点要求に加え、当支部の喫緊の重点となる要求を提出。さらにJMITUの3つの統一要求である「合意協力型労使関係をめざす要求書」、「安全・衛生に関する統一要求書」、「安心して働きやすい職場を求める統一要求書」も提出しました。回答指定日は9月29日です。以下に主要な重点要求をご紹介します。

賃上げ見送り撤回要求

 まず、組合は8月31日の土壇場で会社が発表した賃上げ見送りの発表を問題視し、これを撤回することを要求しました。就業規則はキンドリルジャパンにも承継されたため、このままでは両社ともに就業規則違反になります。
1.2021年9月1日付賃上げの見送りを撤回し、就業規則に従って賃上げを実施することを要求しました。
2.2021年5月1日付賃上げ交渉はまだ妥結していませんが、引き続き組合の要求に応じ、誠実に協議するとともに、上積み回答をすることを要求しました。
3.協議にあたっては、交渉のベースとなる社員数、平均年齢、平均給与、職種、年齢、バンドごとの平均給与、業界水準との比較データ、賃金総原資等を提示して誠実に協議することを要求しました。
4.賞与計算に使われる会社業績達成度については、会社は「日本IBMの会社業績は、社外発表している会社法に基づく日本IBM単独の決算ではなく、US-GAAPに基づく数値を基準にしています」と述べています。従って、US-GAAPに基づく決算資料を開示し、賞与額算定の基礎となる会社業績達成度の決定方法及び実際の決定過程等について説明することを要求しました。

争議を解決せよ

 依然として解決していない以下3つの労働争議の全面解決を要求しました。これらの争議はキンドリルジャパンにも承継されたため、キンドリルジャパンは会社設立と同時にこれらの労働争議を抱えることになりました。
1.パワハラ降格争議
2.定年後再雇用賃金差別争議
3.AI不当労働行為争議

コロナ禍対応の要求

 コロナ禍でがんばる従業員のため、組合は改めて以下を要求しました。
1.業務のための水道光熱費および通信費は会社が負担するべきであり、会社は速やかに在宅勤務手当として1ヶ月あたり8千円を支給すること。なお、この手当は2020年3月に遡及して支払うことを要求しました。
2.自宅環境整備手当として一時金5万円を支給することを要求しました。
3.新型コロナ変異株により感染リスクが高まっている中、Wave0もしくは1のような状況にあっても、次の従業員は出勤・外出せざるを得ない状況に置かれています。
・カスタマーエンジニア
・プロジェクトルームで作業せざるを得ないITエンジニア
・契約書処理のために出勤せざるを得ない従業員
 会社として、これら出勤・外出せざるを得ない状況を理解するとともに、業務形態を改善し、出勤・外出せざるを得ない状況をなくしていくことを要求しました。さらにこれら従業員に対し、会社として謝罪の意を示すとともに、相応の経済的補償としてWave0・1補償を支払うことを要求しました。

 

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