許すな不当解雇 !!
IBMの横暴に反撃する集会

 日本IBMの横暴な解雇を許さない、「ブラック企業のメダリストIBMの大量指名解雇に反撃する大集会」を11月27日に東京・日本橋公会堂で開催しました。会場をいっぱいにする約350人の支援の仲間が参加し、決議を採択して反撃の拳をあげました。

▲解雇自由な社会許さない▼

 集会は、全労連(*1)、東京地評(*2)、JMIU(*3)、JMIU日本IBM支部の共同主催で開催。伊藤東京地評議長は「IBM型解雇が許されるなら、他の企業にも広がり、労働者の存亡にもかかわる」と訴え、大黒全労連議長は「解雇自由な社会を許さない」と呼びかけをしました。JMIU生熊委員長は、「退職強要からロックアウト解雇へと、次の段階に入った。このような解雇を全国に拡散をしてはいけない」さらに「IBMの崩壊の始まり」であると釘をさしました。

▲力強い連帯挨拶▼

 弁護団を代表して今泉弁護士が法廷闘争について報告。更に、国交労連の宮垣委員長、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)日比野議長から力強い連帯の挨拶が続きました。電機業界のリストラや今回のロックアウト解雇問題を衆議院予算委員で政府を追及していただいた日本共産党の志位委員長から寄せられたメッセージが代読され、厚生労働委員の田村智子参院議員から激励のあいさつをいただき、会場は熱い拍手に包まれました。

▲怒りの寸劇▼

 日本IBM支部がロックアウト解雇がいかに横暴な解雇であるかを知っていただくために寸劇を行いました。あまりにも冷酷で、淡々と進む解雇プロセスに「ありえなない、あきれる」と怒りの声があがりました。

▲「会社許せない」と決意表明▼

 次に原告全員が「このような会社は許せないから立ち上がった」と怒りの気持ちを決意表明。集会に結集した全争議団がステージに上がり団結の意思を表し、代表してJAL原告団から決意表明が行われました。

▲勝利するまでたたかう▼

 つづいて日本IBM支部の大場副委員長が大会決議文を読み上げ採択。大岡委員長から「私たちは、たたかう組合であり、今後も団結、連帯し
て勝利するまでたたかう」と支部決意表明を行い、JMIU東京地本の小山内委員長の閉会の挨拶でしめくくりました。最後に全員で「団結してがんばろう!」と拳を高く突き上げ気勢を上げました。

 日本橋公会堂に集まった共に闘う仲間たち

12月7日に上部団体などにより集会の決議文を持って日本IBM本社に対し問題解決のための要請行動を行いました。

*1 全国労働組合総連合の略称で、1989年に国民、労働者の利益を最重視する全国組織として誕生
*2 東京地方労働組合評議会の略称で、東京都内にある様々な産業別労働組合や地域労働組合が加盟している連合組織
*3 全日本金属情報機器労働組合の略称で、たたかいなどを通じて多くの争議を労働者の勝利解決に導いてきた日本IBMの組合が加盟する産業別労働組合。

 


「許すな!解雇自由化 ブラック企業のメダリスト
日本IBMの大量解雇に反撃する大集会」決議

 本日、東京・日本橋公会堂ホールにおいて「許すな!解雇自由化 ブラック企業のメダリスト日本IBMの大量解雇に反撃する大集会」が開催され、会場をいっぱいにする350人以上の仲間が参加した。集会では、日本IBMで吹き荒れる乱暴な大量解雇を告発するとともに、裁判に立ち上がった3名の原告をはじめ、解雇攻撃とたたかうJMIU日本IBM支部の仲間を激励し、ともにたたかう決意を固めあった。

 夕方5時頃、突然別室に呼び出し、「3日以内に自主退職を。しなければ解雇する」という旨の解雇通知書を読み上げ、「5時36分の終業時刻までに会社を出て行け」と迫るその手法は、ハリウッド映画さながらの乱暴さであり、マスコミ報道や国会質問では「ロックアウト型解雇」と呼ばれ国民の大きな怒りを生んでいる。

 IBMの解雇の不当性はそれだけではない。会社は、就業規則の解雇要件に該当すると言うだけで、その具体的内容の説明を一切拒否しており、労働契約法16条でいう解雇権濫用法理に照らし違法である。会社は、一方的な理由で解雇することを常態化することをねらっている。
 JMIU組合員だけでも、3ヶ月間で11人が解雇通知を受け、全社的には9月の1ヶ月だけで200人という大量の退職者が出たとも言われている。解雇の真の目的が人減らしリストラであることは明らかである。

 会社はJMIUが団交を申し入れたにもかかわらず解雇を強行した。組合員への解雇並びに団交拒否は不当労働行為である。
 今回の大量解雇攻撃が不当不法なものであることは明白であり、日本IBMはただちに解雇を撤回し労働者を職場に復帰させるべきである。

 いま、財界・大企業は「解雇の自由化」をねらい、法の規制をなくし自由に労働者を解雇できるようにしようとしている。今回の攻撃は日本IBMが「リストラの毒味役」として、「解雇自由化」を現場からすすめるものであり、これを突破口に「解雇」によるリストラ人減らしが一気にひろがる恐れがある。

 いまIBMの職場では、JMIUに加入し不当な解雇・退職攻撃に抗議しともにたたかおうと仲間が立ち上がり始めている。わたしたちは裁判の勝利判決をめざすとともに、こうした職場・地域の仲間と連帯し、世論と運動で日本IBMを包囲し、解雇撤回・職場復帰を必ず勝ち取り、「解雇自由化」の財界・大企業のねらいを粉砕するために全力をあげる決意である。

     2012年11月27日

許すな!解雇自由化 ブラック企業のメダリスト日本IBMの
大量解雇に反撃する大集会

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