パワハラ低評価・パワハラPIP

研修で正当化する会社

 組合はかねてより、日本IBMグループの労務政策の特徴である「ラインによる人事管理」はパワハラの温床になることを指摘してきました。昇給額や人事異動など、普通の会社であれば人事部門が行うことを全てラインマネジャーが決定する仕組みは、所属長が部下の生殺与奪権を持ち絶対的な支配力を持つため、パワハラの温床になるのです。
 実際、パワハラ4点セットと言われる、①パワハラ低評価、②パワハラPIP(業績改善プログラム)、③パワハラ賃下げ、④パワハラ降格は、すべて所属長の一存で行われます。
 一方で、パワハラ防止法が昨年6月から大企業で施行されましたが、会社が行ったことは、ハラスメント研修である「セクシャル・ハラスメント、報復、いじめの認識と予防」を通じてラインマネジャーにパワハラの免罪符を与えることでした。その内容について以下にお知らせします。

パワハラ低評価の問題

 セクシャル・ハラスメントの卒業テスト問題のひとつに次のようなものがあります。
問題 次のうち、性的に敵対する職場環境の原因となりうる行動の例ではないものはどれですか?
正解 マネジャーが、従業員のパフォーマンスに対してネガティブなフィードバックをする。
解説として「従業員にネガティブなフィードバックを与えることは、性的に敵対的な職場環境を助長するような行為ではありません」とあります。
これは、ラインマネジャーがセクシュアルハラスメントのための道具としてパワハラ低評価を使うことに免罪符を与えるものとなっています。

パワハラPIPの問題

 ハラスメントの卒業テスト問題のひとつを右下に掲載します。
 正解とされる回答は、「いいえ。正当な場合にPIPの対象とすることを含め、マネジャーはその職務を果たしているから」となっています。
 これは、ラインマネジャーがパワハラPIPを行うことに免罪符を与えるものとなっています。

本当の正解

 以下がこれまでの裁判所の判断に基づく正解です。
 「はい。これはパワハラです。日本の労働法では簡単に解雇することは許されません。退職という結果(つまり解雇)を示し、脅迫することは明確なパワハラです。マネジャーはあなたにわだかまりを持っており、決して到達することのできないマイルストーンを設定し、不合格になるように仕向け、あなたを退職に追い込むからです」

 

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