不安のトップは「企業の将来」

増えない賃金・増える支出・苦しい生活

 今回は春闘アンケートの項目ごとの集計結果を発表します。今年も20代と30代の若手から全体の約4割に上る回答が寄せられました。また職種では、SE系、営業系、コンサルなど、バンド別でも幅広くアンケートにご協力いただきました。

苦しい生活実感

 まず生活実感については、40代と50代は半数以上の人が「かなり苦しい」「やや苦しい」と回答しています。住宅や子供の教育費にお金がかかる年代の生活が苦しくなっている実態がわかります。
 60代では、全員が苦しいと回答。シニア契約社員の年収204万円の改善が急務と言えます。
 賃上げ要求額は、60代で約8万円、40代と50代で約4万円にもなります。この間の賃上げ抑制に苦しんでいる社員の実情がうかがえます。さらに加えて今年は消費税10%への再増税ならびにそれに伴う物価上昇による支出の増加などがあり、家計は苦しさが増しています。大幅賃上げが必要です。

職場の不安・不満トップが「企業の将来」

 職場の不安・不満に感じることは、43.4%の人が「企業の将来」と回答。2年連続でトップになりました。続いて「賃金」「雇用・リストラ」とトップ3は変わりませんが、「賃金」は、36%に上昇し、増えない賃金への不満が高まっています。「労働時間」と回答した人は25.1%に上昇し、現場での長時間労働が蔓延している実態が浮き彫りになりました。

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