第8次ストライキ決行!

日本IBM・キンドリルジャパン
減らされた1回分の賃上げ実施を拒否
22秋闘 他方で分かれる両社の交渉姿勢
キンドリルジャパン、シニア賃上げで前進回答

 22秋闘において、日本 IBM、キンドリルジャパン両社は、組合が9月21日に提示した秋闘1次要求への会社回答で、就業規則通りに実施されなかった2022年9月1日付賃上げを実施しない旨回答しました。
 これで両社ともに(キンドリルジャパンは会社分割前後にわたり)、2020年から、9月1日付賃上げを実施しないという就業規則違反を3年連続で行い、「3年に3回」あるべき賃上げを2回に減らしたことになります。(上図参照)
 そして、これを受けた10月5日の団体交渉でも、 日本IBMはこの減らされた1回分の賃上げ実施を拒否しました。(以上、かいな前号参照)
 さらに10月14日の団体交渉でも、キンドリルジャパンは減らされた1回分の賃上げ実施を拒否しました。理由は、今年の7月1日付賃上げが2022年度分の賃上げであり、9月1日付賃上げを前倒し実施したものである、ということでした。
 よって組合は、両社が減らされた1回分の賃上げ実施を拒否したことを不服とし、10月24日午前9時から2時間、小雨がぱらつく中、第8次ストライキを決行しました。

キンドリルジャパン、シニア契約社員の賃上げを回答

 10月14日の団体交渉では、秋闘1次要求に対するキンドリルジャパンの在宅勤務関連手当での前進回答(かいな前号参照)を受けて、その組合要求への不足部分についても協議しました。会社は、在宅勤務手当(月額8000円、日額400円相当の要求に対し日額200円)、自宅環境整備手当(一時金5万円の要求に対し300米ドル相当)ともに上積みしない旨回答しました。
 その後、週末をはさんだ10月17日、キンドリルジャパンは、シニア契約社員の給与(現在は月給17万円、年収204万円)を、2023年1月より月給19万円、年収228万円に賃上げすることを書簡で回答してきました。組合はこの賃上げ回答を、まだ不十分ではあるものの、前進回答として評価しています。
 明らかなのは、キンドリルジャパンのこれら一連の前進回答には、交渉姿勢の日本IBMとの違いがはっきりと見て取れることです。

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