秋闘1次要求提出

株主第一から従業員を大切にする会社に

 

 JMITUの統一要求日である9月18日、組合は秋闘1次要求を提出しました。第1次要求では特に重要な当支部の重点要求に加え、安心して働きやすい職場を求める要求などJMITUの3つの統一要求書を提出しました。以下に代表的な要求内容をお伝えします。

賃上げの上積みで従業員を大切に

 ジニー・ロメッティも署名したビジネス・ラウンドテーブルの宣言では、株主第一主義の経営から従業員を配慮した経営に修正することが発表されました。
 これを受け、10月からの消費税2%引き上げを考慮し、従業員の生活レベルを下げないためにもそれを上回る平均賃上げ率となるよう上積み要求をしました。

賞与額の根拠となる会社業績達成度について

 賞与計算に使われる会社業績達成度について会社主張の会社業績達成度の根拠となる資料を提出し、客観性・合理性・透明性のある形で説明し、誠実な協議をすることを要求しました。

パワハラ賃下げ争議解決し労使関係の正常化を

 第1次・2次の訴訟を経てこの賃下げが違法であることは明白です。第3次パワハラ賃下げ裁判を速やかに解決することを要求しました。

TSS部門の働き方や就業環境を改善せよ

 TSS(テクノロジー・サポート・サービス)部門では働き方や就業環境に関する事件が頻発しています。これを受け、次のように要求しました。
①ハラスメントをしないようラインマネジャーを教育すること。
②従業員に正確な時間外勤務の申請を躊躇させることがないようラインマネジャーを教育すること。
③緊急呼び出し当番手当を新設すること。当番1回あたり1万円の手当を支払うこと。
④社用車(CEのリースカー)の運転時間を業務時間として徹底すること。社用車を自家用車に転換させないこと。
⑤小規模事業所の閉鎖に伴うホームオフィスの導入に際しては、労働関係法の遵守を徹底すること。

オフィス環境の劣化を食い止め、整備せよ

 総務部門運用会社の変更でオフィス環境の劣化が進み、業務に支障が出ています。管理・監督の強化を要求しました。
①総務部門が事業所各フロアの会議室・オフィスエリアを巡回し、テレビやプロジェクター、PCコネクションケーブルの故障が無いように整備すること。さらにОA用PCの電源アダプターについては全ての機種に対応できるように最新のものに交換または新たに設置すること。
②総務部門はアジャイルオフィスについてその運用形態を社員に周知させ、労働環境が劣化しないように適正運用すること。
③9月9日の台風の影響による首都圏の交通機関の乱れの際、箱崎事業所長名で荒天時・災害時の働き方をガイドする一斉メールが総務部門から発信されませんでした。タイムリーな発信の運用をすること。
④フリーアドレス・オフィスが拡大するとともに各部門のフロア配置が不明確になり、部門ごとの文房具の整備がおろそかになっています。さらに、業務で使用する周辺機器を社員個人で購入させて業務使用させる行為が横行しています。総務部門に文房具やPC周辺機器の整備を集中させ、総務部門が責任を持って周辺機器を整備すること。

シニア契約社員の処遇を来年4月から合法待遇とせよ

 2020年4月から施行されるパート有期労働法違反とならないよう、次年度向け契約締結からシニア契約社員の労働条件の是正を要求しました。
①週5日勤務の場合で月額給与を31万円とすること。
②賞与を正社員と同等の年間4ヶ月程度を支給すること。
③無給となっている特別休暇を正社員と同等に有給とすること。
④福利厚生としてリロクラブ等に正社員と同等に加入させること。

65歳までの定年延長ただちに目指せ

 改正高年齢者雇用安定法の趣旨に基づき、65歳定年制をめざすとともに、現在の年金支給開始年齢までただちに定年を延長することを要求しました。

PIP制度に関する要求

 これまでの団体交渉でPIP(業績改善プログラム)の対象者選定が不適切な例が数多く見られます。PIPの対象者を選定する際の会社のラインマネジャー向け選定ガイドを明らかにした上で、誠実に協議することを要求しました。
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 秋闘ではさらに10月23日に職場の要求を総ざらいする二次要求を提出します。

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