誰もが安心して働ける職場を作ろう

誰もが安心して働ける職場を作ろう
全日本金属情報機器労働組合(JMIU)
日本アイビーエム支部中央執行委員長
大岡義久

 

 皆様、あけましておめでとうございます。2015年新春を迎えるにあたり、JMIU日本アイビーエム支部を代表し、ご挨拶を申し上げます。
東日本大震災からの復興や原発問題、TPP、社会保障など日本の抱える課題は山積しています。日本経済においては、景気は緩やかに回復しつつあるとされていますが、私たちは回復を実感できていない状況にあります。
 このような環境の中で現状の労働法制を破壊し「日本を世界で一番企業が活動しやすい国」に転換しようとしています。特に労働者派遣法の規制緩和や限定正社員の導入、解雇の自由化、残業代ゼロ法案などにより改悪が懸念されます。さらに生活では消費税率引き上げや社会保険料の値上げなど、労働者に負担が重くのしかかり、家計に大きな影響を与えています。それでも会社はベースアップをする気がないとしています。労働基準法第2条第1項には「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」とあります。しかし会社は「労使対等の原則」という大切な考え方を失い、会社が好きな時に好きなように一方的に労働条件を決めています。これは時代錯誤と言えます。
 私たちはひとりの人間、ひとりの労働者としての待遇を受けるべきであり、リソースとして扱われたくありません。家族や両親、親友に自慢できる企業を目指すべきです。
 私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し続けていますが「誰もが安心して働ける職場づくり」という労働組合の果たす役割は変わりません。この2015年を更なる運動の躍進を遂げる年にしたいと思います。みなさんの労働組合加入をお待ちしています。
 この新しい年がより佳き年になるよう心より祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。

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