米IBM 10期連続の減収

米IBM 10期連続の減収
  4Q 6億ドルの大リストラ

 IBMは10月20日、第3四半期決算が減収減益となったことを発表しました。また1株20ドル以上としていた2015年の利益目標「2015ロードマップ」の達成を断念したことを明らかにし、さらに半導体事業をアメリカの半導体メーカーに、1600億円を支払うという異例の条件での譲渡を発表しました。

世界で6億ドルのリストラ費用を計上

 IBMは「人員再編」のため6億ドル(約600億円)の費用を計上する方向であることを明らかにしました。従来の傾向からすると、日本に十分の一の約60億円の割り当てが来ると予想されますので、この年末に一千名規模のリストラが断行される恐れがあります。これは日本IBM本体の約一割の人員になります。
 年末に行われる勤務査定では、ターゲットとして選んだ従業員に対する査定をあらかじめ低くし、後述するような手法を使って、退職を強要し、あるいは、ロックアウト解雇をして無理な人員削減をすることが懸念されます。

賃金減額・退職強要・ロックアウト解雇

 会社は、行き過ぎた成果主義を悪用してリストラを行います。まず、PBC低評価を口実として賃金を減額します。しかも、年収の15%にも及ぶ減額幅で、なかには40歳代にもかかわらず初任給よりも月給が低くなってしまう人もいます。そして、賃金減額された人には、次に上司による退職強要が待っています。最終的にはロックアウト解雇が待っています。
 社員のみなさん、ひとつの例として、以下に「4Qのパフォーマンスについて」と題されたレターを受け取った社員がいます。我慢しないで、少しでもラインが変な動きをしたら、すぐに組合に相談してください。早ければ早いほど会社の様々な動きに対応することができます。

10月20日IBMは、ジ二ー・ロメッティCEO同席のもと決算発表があり、以下の発言がありました。

“Additionally, as we execute some of our plans to drive simplification and accelerate productivity in our business, we expect to take a workforce rebalancing charge in the fourth quarter. We are starting to work through our plans, but at this point we’d expect to take a charge of up to $600 million.”

2253号-1面-4Qのパフォーマンスについて

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