健康保険・介護保険料値上げ

 健康保険・介護保険料値上げ 
  腹部エコー検査有料に

 今年になって、健康保険組合から被保険者の負担増につながる重要な発表がいくつか行われています。ここでは社員への影響が大きい二点の発表についてご紹介します。

健康保険料・介護保険料値上げ

 2014年3月度より、下枠(1)の通り、健康保険料率および介護保険料率の引き上げが行われています。消費税増税でただでさえ生活が苦しくなっている中、保険料の値上げでさらに生活が苦しくなることは否めません。

腹部エコー検査有料化

 また、社員向け定期健康診断も、オプション検診項目を中心にメニューの見直しが行われています。枠内(2)に、社員向け定期健康診断についての変更点を抜粋しています。そのうち、大きなマイナスの変更点は、オプション検診項目の「腹部エコー検査」が有料になったことです。しかも、検診日も限定されるため、受診したい人は、早めに申し込みをして検診ヘルプデスクと日程調整を行う必要があります。その上、この検査は、一般の医療機関で受診すれば、3割負担の場合1590円程度で済むものであり、4000円という受診者の負担は、異常に高いと言わざるを得ません。
 保険料の引き下げとオプション検診料金の見直しを求めたいところです。

日本アイ・ビー・エム健康保険組合ホームページより抜粋

(1) 「健康保険料率および介護保険料率の改定について(公告 第501号)」より

健康保険…健康保険料は事業主(会社)と被保険者(社員)の両者で合計保険料率を負担します。
       現行料率   増加分    新料率
●事業主 :  4.13%   +0.45%   4.58%
●被保険者:  2.97%   +0.45%   3.42%
合 計  :  7.10%   +0.90%   8.00%
介護保険…介護保険料は事業主(会社)と被保険者(社員)の両者で合計保険料率を負担します。
(40歳以上の被保険者にのみ適用される保険料負担です)
       現行料率   増加分    新料率
●事業主 :  0.45%   +0.05%   0.50%
●被保険者:  0.45%   +0.05%   0.50%
合 計  :  0.90%   +0.10%   1.00%

(2)  「2014年度「利用者ガイド&保養施設ガイド」保健事業プログラムの主な施策について」より抜き出し([ ]部分は組合にて追加)
 健康診断のコースは今年度も「年齢別の適正健診プログラム」を継続いたしますが、今年度の社員向け定期健康診断(特定健診を含む)に関する主な項目については以下となります。

  1. 定期健診B[20,25,30,35歳を除く39歳以下の社員が対象]対象者の検査項目に胸部エックス線検査を追加いたします(2014年1月より)。?
  2. 健診受診時に同時に受診可能な無料のオプション検査は見直すこととし、その結果、「腹部エコー」を受診者の希望に基づく「有料」[\4,000]に変更いたします。?
  3. 定期健診B対象者の血液検査については、定期健診と同時受診であれば、有料[\1,400]にて受診可能とします。?
  4. 男性向けの生活習慣病予防対策として36歳から39歳の血液検査を追加いたします。?
  5. 前立腺がん(PSA)対象年齢を50歳から60歳以上へ変更すると同時に、男性35歳以上59歳以下の希望者に対しては、希望に基づく「有料」(\1,600)に変更いたします。?
  6. 女性の婦人科(子宮頸がん・乳がん)検診の受診可能な年齢を今年度も偶数年齢の希望者といたしますが、30歳以上の被保険者(現役社員)は「子宮頸部細胞診」と「HPV検査」の併用とし、次年度からはこの偶数/奇数制限を廃止する予定です。?
  7. 胃部検査や大腸がん(便潜血検査)等は、基本的に40歳以上と5歳刻み年齢(20,25,30,35歳)に該当の社員を受診対象といたします[無料の「オプション検診」項目]。?
  8. 胃がん対策のABC検診(血液検査によるH.ピロリ菌とペプシノーゲン検査)は継続することといたします(ABC検診の受診対象者は各事業主または当健保組合・健康増進センターからのご案内に添って受診願います)。
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