8.3団体交渉報告_賃金のセーフティーネットを廃止_本給減給の布石か

 組合は、8月3日に会社と団体交渉をおこない,、6月1日付で廃止した年齢別保障給について追求しました。 その一部について報告いたします。

組合 廃止する理由は。
会社職務と業績で決めるとした以上は、この制度はコンセプトと食い違いが生じるもので役割は終わった。
 年齢保障給を作った理由は何か。
 考え方しかわかりません。
 制定した経緯もわからず廃止するのか。これも給与制度であるはずだ。
会社が労働者の生活に重要な労働条件を一方的に決めていることが問題である。ずっと昇給されない可能性があるのに、その歯止めとなる年齢保障給を廃止するなら、代わりとなるセーフティーネツトが必要だ。
これでは格差がもっと拡大していく。入社した時点から10年昇給がなかった場合、生活への影響がないと考えるのか。
 理屈としてはありうるがそうならないようにしたい。
 相対評価なので実際にありうる話だ。
  そもそも評価の基準が不明朗だ。判断するラインによって恣意的なものが入る。
 恣意的といわれると困る。体温計みたいに数値で測れるものではない。
評価が公正かどうか、客観的にどうかなどと言うのは不可能である。
 人事の仕組みとして考える必要があるのではないか。もらっている人と比べてそうでない人は雲泥の差だ。単に制度の廃止を説明しているだけで交渉になってない。
 交渉しているつもりだ。おりあいにくい内容が多いだけだ。
 デフレ環境なのに株を上げて、労働分配率(利益の中から労働者への分配される割合)だけを下げていくのは納得できない。
 発言は否定しないが、資本主義経済の中で株主に答えていくのは健全なこと。アメリカ企業のスタンダードだと考える。
 賃金をどのように考えているのか
 人により違いはあるが、ビジネスをしていくのに多過ぎても、少な過ぎてもダメで、同じ業界、職種の中で競争力をつけていく必要がある。
 高い人たちを作る仕組みがあるのだから、低い人を救済する仕組みについて組合と話し合う必要がある。
 人件費の配分の問題である。
 来年、本給からの減給に手をつけるための布石ではないのか。ハイパフォーマンスを言うなら企業の水準を高くするということでなおさら保障給が必要だ。保障給にひっかからないように手当てすればいい話だ。
 ・・・・・
 40歳での保障給はいくらか。
 30万円強だ。
 賃金の最低補償の問題は重要だ。あらためて申し入れる。

廃止前までの年齢別保障給(金額:単位百円)

年齢 保障金額 年齢 保障金額 年齢 保障金額 年齢 保障金額
20 1367 30 2019 40 3121 50 3358
21 1423 31 2117 41 3185 51 3363
22 1478 32 2290 42 3253 52 3367
23 1535 33 2415 43 3270 53 3370
24 1591 34 2544 44 3287 54 3373
25 1647 35 2629 45 3304 55 3376
26 1703 36 2714 46 3321 56 3379
27 1759 37 2909 47 3338 57 3382
28 1816 38 2992 48 3348 58 3385
29 1919 39 2992 49 3353 59 3388

One thought on “8.3団体交渉報告_賃金のセーフティーネットを廃止_本給減給の布石か

  1. 2008年にPBC3だった者

    pbc3で50万円、4で100万円もの大幅減給をされるのに
    会社の下記の回答は社会的に見て問題ではないのか?

    恣意的といわれると困る。体温計みたいに数値で測れるものではない。
    評価が公正かどうか、客観的にどうかなどと言うのは不可能である。

                    以上

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