[呼びかけ文] 「解雇予告」で退職強要されている皆さんへ

現在、日本IBMは「退職勧奨」を大々的に進めていますが、最近、新たな手口として「貴方の業績は悪い」ということで「解雇予告」なるものを乱発し「退職強要」を行っています。
この内容は、「過去3年間のPBC評価が3以下で、今年の評価も4の可能性が高い」「上司による業務改善指導を行ってきたが、改善の見込みがないものと判断」といった理由だけでなく、以前の評価は無視し「今年の評価は4の可能性が高い」というだけでも、解雇予告で脅し、割増金のでる年内の退職を強要し自主退職に追い込んでいるものです。

しかしながら、この業績による解雇は日本では許されていません。日本の最高裁判所の判例および改正労働基準法では、次のような内容の「解雇権濫用法理」と「整理解雇の四要件」といわれているものがあり、労働者を保護しています。
・解雇権濫用法理:
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」
・整理解雇の四要件:
(1) 人員削減の必要性(特定の事業部門の閉鎖の必要性)
(2) 人員削減の手段として整理解雇を選択することの必要性(解雇回避のために配置転換等をする余地がないこと)
(3) 解雇対象の選定の妥当性(選定基準が客観的、合理的であること)
(4) 解雇手続きの妥当性(労働協議等を実施していること)
この基準に照らせば、会社の施策はこの要件を満たしておらず「解雇通知」を行った場合、世論から袋叩きにされ、法に裁かれることになります。

最近、世の中は「不況」の声が満ち溢れて「派遣労働者の雇い止め・解雇」などが行われている中で、新たな職場が見つかるのでしょうか。非常に困難だと思われます。特に、家族の生活を守る責任がある方は、家族の顔を思い浮かべていただきたいと思います。

皆さんに訴えます。
現在の状況は、会社と闘う意思がなければ、会社の思いのままに退職に追い込まれてしまいます。会社と闘う構えがなければ、会社は自分に都合のよいことばかり行います。今、私たちは一人一人に「孤立化」させられており、弱いかも知れませんが、組合に加入し団結し集団で物申せば会社も耳を傾けざるを得ません。
是非とも、組合に加入していただき「解雇予告」にノーと言おうではありませんか。

以上

5 thoughts on “[呼びかけ文] 「解雇予告」で退職強要されている皆さんへ

  1. 1ユーザー

    3度目の投稿です。
    先日マネージャーの訪問でもって、正式に出入り禁止を伝えました。
    こんな理不尽な状況の会社の社員がまともに私の会社にメリットをもたらせるはずがありませんから。

    日本の法律を無視しても罰則規定がないから私個人として罰則を設けた次第です。

    私の会社も非常に苦しい状況ですが、それだけに社員一丸となって頑張る必要があるんです。
    それでも脱腸の思いでボーナスのカットをせざるをえませんでした。
    しかし多少収入が減っても文句は出ません。ここで頑張れば取り戻せると言う意識でやってくれてます。
    今まで少し問題とされていた社員が先頭きって頑張ってくれてます。

    IBMは能力評価で選別と言ってますが、見せ掛けのパフォーマンスさえ見抜けないようですから、能力を引き出す事も出来ないんでしょう。

    IBMのやり方は、自己中心的で目先の問題さえ解決すれば後はお客が困ろうと損をしようと社員が路頭に迷おうと全く関係ないって事ですね。

    官公庁も、法律を逸脱した企業に対して個別の制裁を下している訳ですから、今回も同じように取引停止としてはいかがでしょう?
    もちろん、民間企業も。
    そうすれば、他の企業で起きている理不尽な解雇や不当評価も減って、みんなが本当に努力して会社そして日本を立て直すと思います。

  2. 通行人

    なかなか手厳しいご意見です。IBMのプロジェクトマネージャーは、大きな仕事を少ない本体側メンバーで回すため、子会社やSSOさんを契約で縛って、「損切り」をIBMから離れた無関係なところで行わせる方向にあります。いわゆる「丸投げ」です。一緒に仕事をしているという一体感もチームワームも生まれないのはそのためです。結果オーライなのです。結果、SSOさんが泣こうがどうでもいいわけです。問題が起きたときにIBMが逃げてしまい裁判が頻発する一因がそこにあると考えています

  3. 困惑者

    前年度のPBCが2や2+でも関係ない、このままでは退職届を書いてもらうことになると伝えられました

  4. 通行人

    会社は1以外は同じと見ています。数年前に社員の1-2割のコア人材以外はリストラするとか報告書に出ていませんでした?く

  5. 困惑者

    IBCSに出向していますが、IBCSの多くは旧PWCCが多く彼らの文化で処理しようとしている感じがします。上記報告書は見てませんし、詳しい説明も受けてません。もちろん説明を聞くつもりもありませんが。

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